チームの中の違和感を取り除く

仕事でリーダーであればあるほど、業務の事や課題についてなど、その内容についてどっぷりのめり込む事があります。それが悪いわけではないのですが、もう一つ気にしたら、全く違うチームになるのかも。

昨日、リーダーの方々の研修の際に、アクションラーニングを行いました。本気で悩んでいる課題について話し合われる中、進行役の人が見ているのは、メンテナンスプロセス。つまり、その場の雰囲気についてや、進行状況そのものについてです。
これを扱う事によって、小さな変化かもしれませんが、みんなが言いやすい場を作りやすくなるのです。

昨日で言うと、一人が「はい」と賛成する際に、一刻の間がありました。「その間は何でしょうか」というと、実は「はい」ではない部分があったのです。そのことを口にしてもらうと、周囲の皆さんも「そうだよね」といううなづきをしていました。それまでに「はい」と言っていた人も、「あれ?」を感じて口にしたそうだったので、聴いてみると、更なる疑問を持ち始めていました。

つまり、違和感を仮に放置していたら、会議に予定調和のような状態が起こり、本当に納得した上で行動するのではなく、責任感すら引き受ける事がうすくなってしまうのです。
ここで、違和感を出した事によって、やっと「うん、でもここの部分は賛成」だったり、「また別の視点で見えてきたよ」という思考や視点の変化を生み、全然別の、もっと確信をついた問題解決ができる事になるようでした。

ちょっとした違和感を口に出せる雰囲気を作っておいて、その違和感を無駄にしない。そのこと自体が、真の納得感と熟考を推進するように感じました。

この会議手法だけに限らず、違和感をどれだけ扱うか。言葉にならない部分をいかに扱うかはコーチングと同様です。
この違和感を扱うには、まだまだ私も視点が狭いように感じるのですが、これからもより多くの方々と、この視点を意識しながら、違和感を口にしあっていきたいと思います。(私自身が相手に感じた違和感を口にすることも大切)

その違和感に気づき、違和感を扱えるリーダーシップをこれからも丁寧に扱っていきたいと思いました。
そのためにも、まずは言葉になっていない心情や考えや思いを、表情や仕草、視線、声など、五感を使って感じられるように、私達は日々心がけていきたいものですね。

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