最近、たまたま「チーム内の温度差」という言葉を聴く機会が続きました。そもそも温度差をどこで感じるかです。それが表現方法であったとしたら、それは個性であって、温度差ではないなあと感じたので、この「温度差」というものは何なのか。体験からも考えてみました。
「温度差」という言葉。そもそも人は同じなのだろうか?
でも、こういう言葉を使っている方は、チームを良くするために、すごくエネルギーを注いでいらっしゃる方ばかりです。何とか温度差をなくそうとして、頑張ったんだけど、温度差はなくならず、諦めかけているという事があって、外部の私に話をされているのです。
けれども、その温度差ってそもそもどこで感じているのでしょうか。
温度差を無くすとどんないいことがあるのでしょうか。
「温度差」=熱意・やる気の差
というように聞こえてきました。みんなが一丸となってないという事を仰っているようです。受け身の方が多い事で、積極的な人が疲れてしまうというのです。
では、冷静で、静かな人が本当に温度が低いのか。
話してみると、確かに熱くない方もいらっしゃいます。そんなに良くなる事を期待していない。などという方もいらっしゃいました。
けれども、その人達がそれを伝えられる事なく、ただ「熱くなれ」と言われても、変わることはありませんでした。みんなが熱くなり、一丸となったら、「変わり成長していくエネルギー」は最大限になり、元気なチームになるでしょうね。
確かに私もそう思って、いかにその人達に関わるのかを考え、動いた事がありました。でも、なかなか変わらないんですよね。
けれども、ある時ふと感じたことがありました。みんながみんな、チームのために考えられる企業があったらすごいけれど、それぞれの損得を考える人や、分析をしっかりしているけれどそれ以上何も望まない人。変わることを諦めてしまっている人。居られればいいと思っている人など、本当に色んな人が居るんだなという事です。
それぞれの価値観や仕事への思い、大切にしていることを知らないで、この人達を自分の思う方向にもっていこうとしたら、反発するのは当然だよなと思ったのです。
それからは、「変えなくちゃ」ではなく、「どう変えていきたいか。そのためにみんなで何をしていきたいのか」ということを語ったのです。
正直、賛同してくれる人は数人しか居ませんでした。自分の求心力はこんなもんなのだなと思い知った時でもありました。
そこでやったことは、上司を巻き込む事でした。上司に語り、上司を巻き込む。すると上司はさすがに私よりも求心力はあります。私が自らやっている事も辞めず、上司にも語り、手伝ってもらいながら、ほんの少しの事から始まったのです。
それでも表現方法の違うチームメンバーが大きく変わる事はなかったのですが、意識の変化は感じることができました。
変えようとよりも、まずはどう変えていきたいのかを共有することも大切なのだな。しかも、小さい事から始めて、自分達にも変えられるかもという事が感じあえるかどうかがないと、諦めたくなるなという事を感じたのでした。
温度差を埋めたいと思うのが一人だったとしたら、それはきついですよね。でも、一人から始まるのだと私は体験しました。
そこで何をするのか。
それは人はそれぞれ違うのですから、その人達に合う方法でアプローチしないと、ただの誘導に過ぎません。
温度差を感じられる人は、熱いエネルギーを持った人です。その方々がその熱を冷ますことなく、チームに働きかける方法の一つに加えてもらえればと思い、自分が同じような事を感じた時に、やった方法もシェアさせてもらいました。
- どんな組織や雰囲気にしていきたいのかを語り、できれば協力者を見つける。
- 上司に語り、上司を巻き込む。(ただし、任せっぱなしにしないで、自分ができることは自分が働きかける)
- 協力者と、形になりそうな事から始めて、こんな小さなことでも何かが変わるという体験をする。
- 熱の表現方法は違うから、表現方法にこだわらず、何か一緒にやっていることを感じた時には、すぐにその人の協力に感謝を伝える。
小さい事かもしれませんが、そんな事で、温度差をまず感じる事から伝え、共有していくことから始まる事もあるのではないかと思います。
きっと温度差に悩む方々もいらっしゃるでしょうから、小さな小さな一歩の一つの方法に加えていただけたら嬉しいです。
あなたにとって「温度差」ってなんだと思いますか。
そして、あなたならこの「温度差」をどうしていきたいですか。
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