2009年11月に行われた講演の中での話しです。古いブログから引っ張り出したものですが、改めて見てみると、リーダーとして意識していきたい事が記録されていましたので、一緒に見てみたいと思います。
====古いブログより============
昨日(2009年11月21日)の日本コカコーラ株式会社取締役会長の魚谷雅彦さんのお話の一部です。
魚谷さんは2009年の資料によるとこんな人だそうです。
94年、日本コカ・コーラ株式会社入社、取締役副社長に就任。(当時40歳ですよ。すごいです。それだけで何か違う資質を持った人だったのではないかと伺い知れます) 「ジョージア 男のやすらぎキャンペーン」をはじめ、「爽健美茶」「紅茶花伝」などの大ヒットを指揮する。2000年、同社日本ディビジョン デピュティプレジデント(社長代行)。01年、日本人としては26年ぶりとなる代表取締役社長に就任。06年より同社代表取締役会長に就任(2009年当時現職)。
リーダーシップの本質は、「戦略」と「実務」と「気持ち」を持ち合わせていること。
そのリーダーシップは、創る事ができる。では、どう創られるのか。
- 経験や実体験の場面を積極的にもつこと
- 自らやってみること
- 信念を持つ/努力をすること
- 謙虚に省みること
この4つによって、創られる。
これらでさえ、体験を交えて話されて、最後にこの言葉だから、非常にインパクトがありました。
最初にも最後にも仰っていたのは、僕はマーケティングや営業などを経験して今の立場におりますが、
「お客様の心を動かすには、社員の心が動いていなければならない。」
社員の心を動かすのがリーダー。
そのための関わりをどう持っていくのか、そして自分が何を示していくのか。だと感じました。
リーダーシップは独りよがりではなく、周りもそのリーダーシップを発揮している事も知っていなければならない。
社員の心をどう動かすのかを意識されている体験談が色々ありました。
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今度、NPOの支部のリーダーを任される事になりました。メンバーとしては協力していくつもりだったのだけれど、今までの実績や体験からお願いしたいと言われた時に、正直、心を動かされ、頑張らなければ!という思いにさせられました。それまでリーダーをしてくれていた人が、そういう思いにさせてくれたのですから、その人のリーダーシップの現れだと思い、尊敬です。
上記の講演の中で、魚谷さんが「日本語にはなく、訳すと印象が違うのだが inspire という単語を発せられていたのを覚えています。
ウィキペディアによると
インスパイア – ラテン語の「in-(中へ)」+「spirare(息、息吹)」から、(思想や生命などを)吹き込んだり、感化、啓発、鼓舞、または奮い立たせたり、ひらめきや刺激を与えたりすること。インスピレーションの動詞形。
私の中で、ずっと耳に残った単語となりました。
なぜ残ったのか。それは、部下だけでなく、周りに主体的に動いて欲しいと思う時に、私にはこの「inspire」が、不足していて、何となく背中を無理やり押してしまっている事もあったのではないかと。
今回、また新たな役割をいただく事となり、ボードメンバーとなる4名がそれぞれリーダーシップを発揮できるよう、上記を思い出して、意識していきたいと思いました。
講演はわかりやすく、プレゼンスも素晴らしいだけでなく、講演を聞いている私達に「よしっ、私も頑張るぞ」という思いにさせてくれていた講演です。しかも、聞いていた私達に感謝を伝えてくださるような謙虚さでした。自分の仰っている事に寸分の違いも感じませんでした。まさに心を動かされました。
その講演を聴いただけで終わらせるのではなく、今また実践する時なのかなと感じています。
あなたは「戦略」と「実務」と「気持ち」は揃っていますか。
人の心を動かしていますか。
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