一人で考えるのは勿体ない

たたき台はあったとしても、周りを巻き込むのに、なぜ自分だけで考える必要があるのだろうか。
その人達と考えても良いのではないだろうか。

あるリーダーが、職場の風紀が乱れているからルールを作りたいから相談にのってほしいと連絡をしてきました。コーチングと言うよりもメンターとして関わって欲しいと言う依頼でした。

そもそも風紀が乱れるとはどんな事を言っているのか。
周りはどう思っているのだろうか。
風紀が良くなったら、どんな職場にしたいのか。
どんな職場で、どんな事をしていきたいのか。
お客様にどんな影響を与えたいのだろうか。
そこにルールは本当に必要なのか。
周りはどう思っているのだろうか。
外部に与える影響はどんな事があるのだろうか。
必要だとしたら、本当に必要なルールとは何なのか。

どれくらい話を聞いたのだろう。長い時間話した後に、「私の独りよがりな気がしてきました。職場の人達にも聞いてみたいです。そうでないとただ縛るためだけの自己満足のルールしかできないですね。」と。

1か月ほどが経ちましたが、昨日連絡が来ました。その後の進捗を兼ねた報告でした。
ザクッと言うと、ルールは逆にほぼなくなったそうです。その代わりに、自分達が何を社外に発信していきたいのかをディスカッションする場を職場で持ったそうです。
ルールで縛る以上に効果があり、罰則を考えたりしていたのが申し訳ないくらいだったそうです。
たまたま上手くいった例だったのかもしれませんという前提で、「一人で考えるものじゃないですね。」と話してくれました。

凄く嬉しかったですし、メンターとして関わった以上、みんなで話してみて欲しいなと言う思いはありましたが、部署自体はその人が主導しており、他の状況も解らない中、プロジェクトを作ってみては?と言う提案する事がしづらかったのもあります。だからこそ、周りに相談しながら進めることにその方が自分で気づかれて動かれた事は嬉しいでした。

私自身も、プロジェクトチームをわざわざ作らなくても、周りに話しかけて自然に周りと作っていけたのは、その方の日頃の関係性だったでしょうし、私自身も学ばせてもらうことがありました。体験を聞かせてもらえて幸せです。

私とその人の話しも実は、一人で考えようじゃなかったから生まれたものなのかもしれません。
一人では限界があることについては、周りと話してみると、アッサリ見つかる視点もあるのかもしれません。一人で考えることが大切な時期もあるでしょうが、ずっと一人で考えるのは勿体ないんだろうなと改めて感じました。

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