どっちも大切じゃだめなの?

最近、良く「Aですか、Bですか」と究極の選択のように言われる事があります。
きっとどちらかに決めることが重要な場面も有るとは思いますが、本当にどっちかに決めなくちゃならないのでしょうか。

「仕事か家庭か」「過程か成果か」「上司のせいか、部下のせいか」「長期的視点か、短期的視点か」それ以外にも沢山の局面で、沢山の選択を自然にしているけれども、悩むと「どっち?」と方向性を探ってみたり、選択できなくて落ち込んでみたり・・・。

悩むって事はそれぞれに意味があるとしたら、そもそもどちらかに決断しなくちゃならないのでしょうか。
どちらも大切にするという第三の選択肢を探ってみてから、どうしても二択だったら、二択で選択しても良いでしょうに・・・。そんな風に思うこともあります。

先日、とある女性リーダーAさんが相談してくださいました。
「smilecoachさんは、活き活きと仕事も家庭も両立されていらっしゃるようですが、私はもうリーダーしながら家庭との両立は疲れてきました。でも、どちらも大切なので、どちらも選べなくて困っています。どうしたら良いでしょうか。」と。

あなただったら、この方にどう関わりますか。

テーマは他の人も抱えているだろうから言っても良いと言われたので、お話しできますが、細かなやりとりは守秘義務があるので、お話しできません。
けれども、最終的にAさんが出した決断は
「どちらも続ける」でした。

ご本人が仰っていたのは、「やめるのをどちらにしようと思えば思うほど、一段と選べなくて悲しくなっていっていた。でも、今は続けるためにどうしたらよいか。でも、続けるには私の●●を変えていけば良いと気付けた。」と。

つまり、どちらかを選ぶのではなく、どちらも続けるために「疲れた」部分を取り除くためにどうするか。
にAさんの思考が動いたようです。

途中経過はお話しできなくても、決めた後のAさんの晴れやかな気持ちは想像していただけるのではないかと思います。

Aさんにブログに少し書かせていただきたいとお話ししたら、「きっと疲れたり、忙しかったり、辛くなったり、いろんなことが並行して起こったり、とどちらかをやめようと思うことって私だけじゃないと思います。でも、決める時は決めなくちゃならないだろうけれど、ただ逃げたいだけの時かもしれません。逃げたいだけなのに、今後を変えるような大きな決断をしなくちゃならないと勘違いしたらねえ。(笑)私、どっちも大切にして今までやってきたのに、今更どちらか選ぶなんて私にはできなかったと思います。どんなアドバイスをされても納得できなかったけど、どちらも続けるための事をもう一度考えてみることができて、やっとすっきりしました。楽じゃないだろうけど、どちらかをなくすよりずっと幸せだと思う。smilecoachさんのように笑っていられるかも。(笑)」
と、語って下さいました。

私は欲張りなので、どちらも手に入れるために右往左往して、やっぱりダメだと納得できたら選択します。それ前に選択しても、きっと後悔すると思うからです。

Aさんに自分の価値観を押し付けてしまっていないかと、途中で何度も確認しながら、話をしましたが、きっとAさんご自身が、どちらも選びたいからこそ、私をコーチに選んでくれたのかもなと感じてしまいました。

Aさんとお話しをしながら、もし同じように最初からどちらかを選択しなければならないけれど、選択できないと悩んでいらっしゃる方がいらしたら、どちらも大切にできる方法をまず模索してみませんか。第三の方法を。
それが、どんな方向に進むのかはやってみなければ解りません。新しい方法なのですから。

けれども、トライしない後悔よりは、ずっと納得感もあります。
納得すれば、あっさり決断できることもあります。
選択肢はあっちかこっちか、の2つだけではないのでしょうか。

自分らしい方法を見出してみませんか。

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