何だかやれる気になってきた

最近、地域活性の取り組みが上手くいってないからという事で、進行役として初参加をさせていただきました。
その時に、70歳前後の男性が、話し合いの途中で、笑顔になって、立ち上がって腕をブンブンさせながら、「何だかやれる気になってきたあ」と、まるで小さいお子様のようにワクワクされている様子を表現してくださって、その様子が目から離れません。

そのような事に関われた事の喜びもありますが、何より「今まではたくさん語っていらっしゃったのに、どこか他人事だったのかな?」「本当は難しいと思っていらしたのかな?」と言う事が後から解り、その事に何らかの貢献ができたようで、嬉しかったです。
そして何よりも、これから変化が起こりそうで楽しみになりました。

5名前後のグループに分かれて、全体で20名程度ですが、有志が集まった団体なので、もちろん前向きな方々が集まっているのに、何人かに休憩時間に聴いてみると、それでも地域を動かしていくには難しいと感じていたそうです。

しかし、集まっていらっしゃる方々は多種多様なスキルをお持ちの方々ですし、ディスカッションの内容も素晴らしいように見えるのです。何が行動を止めているのか解らないように見えたのですが、「難しいから出来ない」というような前提の元に話されていたために、動けなかったのです。

裏側では、動く事でのリスクや、自分がこんな風に見られてしまうのではないかという怖れなどが邪魔している事も話し合いの中から見えてきました。

私には、前向きな方々で、素晴らしい才能の方々がお集まりだからこそ出来る事があるのになあと、少し客観的にも見ながら進行をしていたところ、ふと数人の中から、「難しいからこそ集まっているのに、やってみないのはもったいない」という話しが出始め、何をやってみようかという話し合いに自然に変化を始めました。

「こんな事ができたら、こんな風に地域が変わるかも。」「変わるというより、こう変えたいよね。」という最初に話された事と同じような理想が話される中にも、魂というか、自分たちが変えていくという意気込みのようなものが伝わるようになってきました。

感覚だけでなく、部屋全体が熱くなってきて、上着を脱ぐ人も出てきたほど、皆さんの熱意が、部屋全体の温度を上げていくような体感がありました。

その時に、最初に話したご老人というには若々しい70歳の方が、目をキラキラ輝かせながら、身体で意気込みを表現されたのでした。

「やれる気になること」「自分たちがやろう」という思いや考え方が、大きな壁がある時でも動く原動力になるのだなと、見せてもらいました。

話し合いが終わる頃には、「次回は何をしていくのかを具体的に話すために、いつ集まるか」という話しまで盛り上がり、私のきっかけづくりとしての取り組みは終了したのでした。

帰り際、「数年後には、この地域は私達が変えてますから、またその変化を見に来てください。小林さんのように諦めずに動きますから。」と30代の方が70歳の方と同じような目を輝かせながら、お声を掛けてくださいました。

どうやら「諦めない事」への覚悟があるようで、これも重要な事なんだなと、最後にも深く感じました。けど、私自身のメッセージの中には「諦めない」という言葉を使ってなかったのですが、そんなメッセージを感じ取って下さったのは、どんな進行からだったのでしょう。それは確認できなかったのですが、楽しみにしていたいと思います。

改革が起こる時には、こうした事が必要なのかなと思う事が、この場で体験できたことが嬉しかったですし、私自身も、無意識にやれないって思っている事もまだあるのかなあと考えました。
もう一度考えてみて、原点に戻って、諦めずに続けてみようと思います。

あなたは、難しいからって諦めてしまっていることってないでしょうか。

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