先日、とあるリーダーシップ研修の一部を担当(大きなプログラムの中の一部を担当)させていただきました。他がインプットだったのに対し、私はアウトプットに携わらせていただいたという形です。その中で、感じた事です。
率直に言いますと、「なんでそんなに難しく考えちゃうんだろう?動けばいいのに。」でした。
リーダークラスの人でさえ、なんだかんだ言いながら、「本気で」変わろうとして集まっている人って少ないのかなあと考えさせられました。
決して否定しているのではなく、日々抱えている仕事が多かったり、対処に追われたり、売上を作るために自分もプレイヤーであったりと、苦しい時だからこそ起こっている現実というものは、私もリーダーとして体験してきているので、理解できます。
けれども、だからってそれを理由に「難しいよね。」「そうなんだよね。」と言っているのって、だから「やれない」と言っているように聞こえました。
本当にやれないのかなあ?もし、このままの状態が続いたらどうなるのかなあ?
外部から見ていても、このままの状態ではいけないんだろうなという事は推察できます。となると、やるしかないんですよね。
こうした観点で話しを進めていくうちに、すごく色んな発想が生まれ、凝り固まっていた発想が、多角的に見える事で新たな発想を生み、皆さんのワクワク感が高まって居ることを感じました。
ところがです。
その後、「じゃ、誰が何をしていこうか」という事になると、自分は何もしないという人が多い事にびっくりしました。
あれだけ盛り上がっていたさっきまでの話しは「絵に描いた餅」なの?あれ?
「あなたが関われる事はどんな事ですか?」
「さっき話していた事を実行するために、あなたができる事はどんな事ですか?」
改めて聞くと、自分が関われる事をすんなり出してくれる人もいらっしゃるけれども、いきなり止まってしまう人も居ます。
「自分たちが変えていく」という事ではなかったの?
しばらく待っていると、「本当に私がやることですよね?」と聞いてくる人が居ました。「はい、当然です。」と応える私。
その後、皆さんが自分の行動について考える時間が数分あったと思います。長い沈黙の後、皆さんがおっしゃった行動はすごく大きな一歩になりそうな、最初の一歩の行動でした。けれども、行動を決めた事で「言っちゃったよ」と付け加える人が居たように、行動を変える一歩って、簡単なようで大きい勇気の要るものなのかもしれないなと、その時感じました。
私もそんな時期を何度も繰り返してきたから、変えることに戸惑いがなくなったのですが、やはり今までやってなかったことを始める時って、不安だし、先が想像できないだけに慎重になりますよね。それは、リーダーであっても同じ。しかもリーダーは、方向性を決める大きな一歩になるような決断をいつもしなければならないのですから、大変ですよね。
自分にとって簡単になってきた事も、やはりリーダーでさえそうなんだものな。と思うと、行動っていかに一歩歩みだす事が大変なのかを思い知らされました。ただ、決めた以上、宣言した以上、そこに居た人たちは、話し合った未来のイメージに向けての大きな一歩を既に踏み出したと感じました。
これから、このリーダーの皆様を中心に、その企業様が飛躍的に成長される事を楽しみにしています。
そして、私自身は、こうした大きな決断をし、大きな一歩を不安を抱えながら踏み出す方々の支えとなっていけるよう、日々その人達の大変さにも触れ、自分自身も共に成長していかなければならないと感じました。
私も「言うは易く行うは難し」を意識して、今ここで話した事を、どのように「日々触れていくのか」「どう成長していくのか」を考えました。
私が今できる行動は、今、関わっている組織のリーダーとしての役割の中で、まず自分自身も「言っているだけになっていること」がないか見直し、行動していくことです。自分自身がリーダーとしての成長をしていくことで、リーダーの人たちの大変さを共に感じている事が、すぐ始められる事です。
それともう一つ。話した後に、「じゃ、私はこれやる!」と誰もがいえるような話し合いができるように、話し合いのスキルも更に学び、考え、質をあげていきます。
そのことを早速、ここでも、その組織の人たちにも宣言し、実行していきます。
ともに、言うだけにならず、一歩を踏み出してみませんか。違った一歩を進んだ事からも何か見えてくるんだろうし。
まずは小さな一歩でも、積み重ねたら大きな変化になることを信じて。
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