ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

乗り越えた先には・・・

   

この三日間、自分の中では「厳しさ」という面を全面に出した研修は初めてだったように思います。時に厳しく、時に優しく。そんな思いだったのですが、望まれていた役割が「厳しさ」だったために、ある意味「厳しさが優しさだ」というつもりで取り組んできました。そのことで体感できたことがありました。

今までも、「何かを乗り越えた時には学び得るものと、失うものがある」という事は散々体験してきたつもりでした。
しかし、この三日間で、とある大手企業様の新入社員研修に携わらせていただいたことで、「無意識」に失ってしまった「その人の可能性」というものがあることをマザマザと見せてもらった気がします。

厳しく接しながらも「三日間終了した時には、この人達をプロ化(学生マインドから社会人マインドへ)する」という事を自分の中で宣言して本気で取り組みました。
昨日のブログで書いたように、「自分の関わりがこのチームの成長を遅らせたとしたら、私はどう関わればいいのだろうか」と自分にも問いかけながら、昨日の朝を迎えました。

そして、遅れていたチームが朝一に昨日遅れた分を取り戻したいと、始業前に来てくれました。
意気込みは良かったのですが、二日目よりも悪くなっていたのです。正直ショックでした。あまりの悔しさに、そのチームの前でその思いを隠しきれずに泣いてしまいました。
後から聞くと、この時は「再度始業前に行くという姿勢を見せれば、きっと上手く行く」と思っていたそうです。
再度、レベルをあげた状態で、追いついた事を形にしてみせてとリクエストしたら、始業ぎりぎりまで他のチームにも応援してもらいながら追いつこうともがき、再度私の前にやってきました。その時のパフォーマンスは、文句のつけようのないものでした。彼らも泣いて喜んでいました。

それを見守っていた他のチームも共に喜び、それだけでなく、負けちゃ居られない!という思いをぶつけて始まった最終日。頑張ろうねと誓ってスタートした昨日でした。

明らかに何かが変化した朝でした。
最終日は、彼らがいったい何をこれから頑張っていくのだろうか。彼ら自身が、答えのない社会人としての一歩を自分で作っていく一日でした。

その中で彼らが言っていたこと。

「今まで、僕はずっと本気にならなくても、いわゆる勝ち組で居続けられた。だからそれでいいと思っていた。でも、この2日を体験して、それじゃ本当の喜びは味わえない事を体験した。こんな事って言っちゃなんですけど、こんな研修の中の取り組みの中で、本気にならないと進めない体験をすると、本気になったからこそ味わえる喜びってあるんだと知ったし、きっと僕の中で今まで一番嬉しい瞬間でした。どれだけ今まで多くの喜ぶ機会を失ってきただろうと思いました。だから、僕、これからは何事にも全力で向き合います!」

「昔の嫌な体験から、人前で発言することを避けてきたけれど、言わない限り、妥協ばかりです。本気になっているみんなが居るから、自分も本気で言わなきゃって思えた。知らないうちに昔の体験に縛られて、やれなくなってた事に気づいた。必要な時には発言もしていけるようになります!」

「小林さんが本気であったからこそ、今この仲間と本音で話せるようになりました。ありがとうございます。」

私にとって、本気で関わる事は今までもしてきたけれど、私の中にも「彼らのために厳しくあり続ける事」をいつの間にか行動として、とらなくなっていたのも事実です。けれども、彼らの反応や、上記のような言葉を聴いた時に、行動として今までの私を出す部分と、厳しさを出す部分を選択できたらいいだろうなと本気で思えるようになりました。

部下育成の際も、無意識に「私は嫌われても平気」と言いながら、どこかで嫌われる事を恐れていたのかもしれません。でも、今回の彼らと共に体験したこの三日間は、私にとっても貴重な三日間だったと思います。私自身が知らないうちにとってしまっていた行動に気付かされ、敢えて今までと違う自分をすることで、新たな可能性を開いた気がしました。

きっと今までの事は今までの私には大切だったし、今までの事があったから今の私が居ます。
けれども、今の自分の可能性を広げるって、今自分がしてないことを敢えてしてみた時に広がるのかもなと思いました。もちろん、してないことをするわけですから、怖さもありましたし、ストレスも大きかったです。こんなストレスをわざわざかける必要があるのかと思ったこともあります。

でも、私も彼らが慣れない事に取り組んでいる以上、講師だけが甘えるわけにはいかないと思い、一緒になって本気で自分のストレスとも、彼ら自身とも向きあう事ができました。
そして、自分の想定外の事をした時に可能性って開けるんだなという事を、彼らと共に体感しました。

 

体験から乗り越えた先には、得るものと失うものがある。けれども、意識できていれば、選択できるものになる。自分の可能性さえ広げる事ができる。

 

今はこう思っています。

頭で解っているつもりでも、やはり体験をした後というのは、全く違った「私だけが発せられる言葉(思いのこもった言葉)」になっているのを痛感します。
(あっ、そうかあ。だからブログって私だけのものに限らず、読みたくなってしまうのでしょうね。)

講師としてだけではなく、私はコーチとして、お客様の可能性を広げられるような問いをしているのだろうか。リーダーとしてはどうだろうか。
いつの間にか失ってしまっているものがないか、無理だと勝手にあきらめていることはなかったのか。もう一度、自分自身と対話してみたいと思います。

あなたはどうですか?
知らないうちに失っているものってどんな事ですか。
勝手に、無理と決めつけてやってないことってないですか。
(無理しすぎは病気になっちゃうかもしれないから、自分の身体との対話も忘れずに)

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