しっかり聴く事で話す人がより話しやすくなる

卵が先か、鶏が先か。
そんな事に似ているなあと思います。話してくれるから聞くのか。聞くから話してくれるのか。

コーチングをしていて感じるのは、じっくり深く聴くことで、話す方も考えて伝えて、自分自身で気づく事があるということ。
けれども、日頃のコミュニケーションでは、とにかく思っている事を話したい。感じた事を話したい時に、話したい部分じゃない事に興味を持たれても、話す気が失せる。という事も経験した事はありませんか。

普段の話も、コーチングでも、話したい事を話してくれるのが一番心地よいです。良い話なら。

ネガティブな話だと、普段は聞くのが辛い時もあるのかもしれません。身近にも本当に今は聞いてあげたいけれど、聞くゆとりがありません。という場面がありました。が、それでもその人はだれかに聞いてほしくて、頼ってくれます。「聞いて~」と。

心のゆとりがない時だったので、とにかく愚痴らしいものも含め聞いていました。少し距離を置きながら。
けれども、話している内に、相手も話してすっきりしてきたのか。何も解決はしてないのですが、「すっきりした。いつもごめんね。」と、落ち着いて話が終わりました。
「聞いてくれるから話しやすくてつい。周りは聞いてくれないし、だったらこうしたら?と直ぐに言う。解ってても気持ちの整理が必要なのに、分かってくれない。」と話していたので、落ち着いてから「そっか。その人もその人で忙しい中時間を作ろうとしてくれたんだね。有難いね。」と伝えると、「ああ。そうなのかも。申し訳ない事しちゃった。自分の感情が全部出ちゃえば考えられたかもしれないのに。明日謝って、お礼も言っておこう。」と言っていました。

なかなかネガティブな事を聞くのはエネルギーが要ります。うまく自分を俯瞰しながら居ないと巻き込まれてしまいます。とはいえ、相手は話しやすい人に話して、すっきりできるなら、できる限り聞いてあげたい。少し聞くことが「ギフト」の気持ちで、ゆとりを持って聞くと最後まで聞けます。
きっと言葉にしていない思いももっとたくさんあるのでしょうね。

自分にできる事をするのであれば、たくさん聴くという事を「ギフト」のつもりでしていきたいなと思う今日この頃です。

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