先日、コーチを育てるコーチの集まりで、お互いにコーチをする場面もありました。その中でのコーチングのやり取りから、大半は自分の内側で起こっているんだよなと、改めて考えさせられました。
(コーチ役=コ、クライアント役=ク)※言葉は分かりやすく編集します。
コ:あなたのこれからの課題について聴かせて。ク:そうですねえ、もっとやり取りが活発になるようにしていきたいのだけれど、どうしたらいいか自分でも解らないです。
コ:そっかあ。じゃあ、どうしてそこがテーマだと思ったのかなあ。
ク:それは、もっと活発になったら、もっと沢山の学びを感じあえると思うからです。
コ:でもさあ、できてるよね、既に。これってさあ、あなたが思ってる基準だよね。
ク:まあ、そうですかねえ。
コ:うん、そうだよ。仮にそうだとしたら、あなたは何を手放すの?
ク:手放す?うーん・・・。強いて言えば自分への駄目だしですか。
コ:何で?
ク:だって、結局自分が足りないと思うから、もっとになっていますから。
コ:だよね。正直言って、参加者はあなたを信じているのに、勝手に駄目だしして落ち込んじゃ迷惑だよね。
ク:厳しいですね。でもそうかもしれませんね。
コ:じゃ、今度から何する?
ク:では、自分の良いとこを発見しながら、◯を付けていってみたいと思います。
コ:うん、いいと思う。応援してる。
という具合でした。
内側で起こっている事について目を向けて、そのことを相手に伝える。
また、その人が言動に出した事で与えた影響を勝手に返す。
この事が、クライアントの気づきを深くさせたのでした。
表面的なゴールのその奥には、クライアントさんの内面で起こっていた捉え方が関わっている事も多いものです。そこには自分自身では気づきにくいからこそ、周りの人達が伝えるってことも大切なのでしょうね。
コーチングの真髄でもある部分ですので、ちょっとやり取りとして紹介させていただきました。
あなたは、このやり取りを見て、どんな事を感じたのでしょうか。
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