イノベーションって?

近頃、イノベーションという言葉を良くようになりました。けれども、これってほんと大変なんだなと感じる事が職場にいると良くあります。それをどう創っていくのかなのだろうなと。

ウィキペディアで検索すると以下のように説明がありました。

イノベーション(innovation)とは、物事の「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術発明と誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ、仕組みなどに対して、全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化を起こすことを指す。

技術の発明ではないとあります。

研修のゲームなどで、これから言うものを創造しないでねというゲームをすることがあります。
そのゲームをすると、例えば「象」を想像しない場合、「キリン」になったり、「猫」になったり、「鼻の下を伸ばした人」になったり、動物や生き物以外に創造が及ぶ人は少ない。
以前聴いた脳の話しによると、こうした場合、一度「象」を想像した後に、「象」を他のモノにすり替えをするのだそうです。という事は、前提が「動物」とか「生き物」になっている可能性が高いのだと考えられます。

「今まであるものと違うモノ」を創造していこうとしても、同じ事が起こる可能性があるのです。

では、イノベーションはどう起こすのか。
実際に全く違う発想が浮かぶチームというのは、自分の専門外にも興味を持てる人が居るチームだったり、創造するプロセスを変えているチームでした。
前者は、専門外の事から、転換して考えていく事や、専門外へ転換していくことで、社会的意義を転換していくという発想が生まれやすいのかもしれません。
後者は、「これまでを打ち消す」という脳の作業をしなくてもよいプロセスを踏んでいるチームです。

有名な所だと、アップル社は、「こんな世界になっていくだろう。そのために欲しいものって何だろうか。その時、こんなものが生まれているのではないだろうか」と未来の世界の創造をした後に、その未来に向かって社会的意義の成すものを創造しています。

他のメーカーなどでも、「これからはこういうものが必要になってくるのではないか」「追い求めているものはこういうものだから、これからの社会がこうなるから、こういうものが要る」など、理想や将来の創造から発想しているメーカーもあります。

もっと身近なところで言うと、問題解決ばかりではなく、将来こうしたいために今何をするかという発想から生まれる新たな考えもあります。

ついつい目先に向かいやすいですし、日々対処していくには、問題解決は欠かせない事だと思います。けれども、それだけではイノベーションは起こせないのではないかと、感じました。
たまたま、最近、研究開発に携わる方々とお会いする機会が多くなり、「イノベーションが起きる風土を」と仰る方も7割と多かったので、私の少ない経験から考えている事をお話させてもらいました。
とは言え、一つのイノベーションを起こすには、多種多様なエネルギーも必要だと思うので、そんなに簡単な事ではないと承知はしていますが、ここで「できない」「難しい」という前提を作る事が、また自分達に新たな前提を作ってしまうことになる気がしますので、敢えて言葉にしていました。

私自身も「社会的意義」と言う意味では、まだまだ自分の関わる仕事の中で創造できてないような気がします。これから自分自身も常に社会的意義に、柔軟に変化していける体質と考え方を持って行きたいと思いました。
イノベーションだけが素晴らしいものというわけではないですが、社会的意義という観点を忘れたくはないものです。それが仕事の原点なのでしょうから。

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