無意識を意識化する事で可能性が広がる

自分で自然にやっているのに、結構気づいて無いことってありますよね。それがもし意識できるようになると、偶然やってしまっているような状態から、自分自身をコントロールできることにもなるのかもしれません。それだけではなく、自分自身で気づいてなかった自分に気づくことで、可能性さえ広げることができるではないでしょうか。

先日も研修をしながら、本人は無意識にやっていることで、周囲に影響を与えている方が居ました。どんな影響だったかと言うと、チームをまとめていたので、話しがずれることなく自然に時間内に話しをまとめられて、一緒のチームの人の達成感なのか充実感なのか、笑顔が多くなっていました。
そのことを伝えると、「いや、私はそんな力はなく、話すのも苦手だし、まとめるなんて無理です。」とおっしゃったのです。その言葉を聴いてみて、同じチームの人はどう感じたかを改めて聴いてみると、その人のおかげで話しはスムーズに進んだし、言いやすい雰囲気をつくってくれたと話をされてていました。

それまで自分のリーダーシップに自信がなかった彼の表情が、緊張の表情から一瞬にしてリラックスしたような表情に変化したので、「今聴いてみてどうなの?」と尋ねると、「僕、こんな事ができていたなんて全く気づかずに今までどうしたらいいのかと悩んでいたけれど、もうできていたんですね。何だか自然体でいいんだと思ったら、急に安心しました。ついでに欲が出て、他にやりたかった事があるので、やってみようと思いました。」と嬉しそうに話されていました。

まさに気づく事によって、自分で抑えていた思いを形にしようと思えたのですから、彼の可能性を彼自身が広げたのではないかと思います。
聴いていても嬉しくなりました。

彼の例一つとってみても、無意識にやれていることに気づいて無いこともあります。そのことによって、自分で自分を抑えてしまっていることもあるんですよね。

私自身もそうでした。こんな事をしたいのに、私じゃ無理!と決めつけていたことを、「あれ?こんな事ができるって知らなかった。だったらこれもやってみよう」と思えるようになったんです。
しかも、無意識にやれていたことが、私には意識することで、使いたい時に使えるようになったのです。無意識にできるほど、私にとっては普通の事だったのだから、意識するだけで、コントロールもできるようになるツールを手に入れた気分でした。

反対に、周囲を黙らせてしまう態度をしていた人にも、その態度について触れると、やはり気づいてなかったのです。意識することで、その方(経営者です)は、社員を威圧していた事に気づき、威厳を保ちたい時は普通に振舞っているけれど、意識して優しい態度と思えることをしてみたら、社員に本音を言って欲しい時に言ってくれるようになってきたそうです。

自分の可能性が広がることで、周囲の可能性まで固めてしまえるのかもしれませんね。それほどまでに人は影響をしあっているのだろうな。そんな気がしました。

あなたが無意識にやっていることに気づくことは難しいから、自分が無意識にしている事が何なのか、聴いて見ませんか。その先の可能性を信じて・・・。

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