部下のやらされ感

企業様で研修を行いました。が、部下がいまいち乗りません。こうした光景は良く見受けられます。言われたからやる。言われてないからやらない。良かれと思うことも、積極的に取り組めない。あなたならどうしますか。

上司が「研修に参加しなさい」「みんなのためだから」言ってみても響かない。部下は、指示があったから参加するものの、忙しいのに何でこんな時間を割かなければならないんだ。とやる気なし。

この状態で研修が始まることも少なくないです。いかに大切なのかを語りすぎてもまともには受け取ってくれません。かと言って、まったく意味を伝えなくても「何で?」がますばかりです。
だったら、短く伝えて、体験をしてもらう事が効果を出す事もあります。千差万別の携わり方がありますが、目的が必要になる事は共通しています。何のためにやるのか。

最初に興味を引くために「面白そう」と思えるようなことを先に体験してもらったり、これがあなた達の現状よと体験してもらう事から始めたりします。最初に「やるか」という思いになってくれれば、後は内容に没頭します。

では、それでもなかなか積極的になれないときにはどうするのか。切り捨てるの?退場してもらうの?このあたりが講師によってまちまちになる部分でもあります。

しかし、これは研修だけの事ではないのです。日々の仕事自体が「やらされ感」という人だって少なくないのです。何かを得て頑張れる人は仕事にやりがいを感じています。
しかし、日々の仕事自体にやりがいがもてない人は、「これをやってどうするんだ」と思ってしまうんだと思います。ここでも日頃の関わりが試されているのではないでしょうか。

小さな変化に気付く。どんどん問いかけて、思わず応えたくなる状態を作るんです。
問いかけると人は応えたくなるので、すぐに答えが返ってこなくても、問いかけておくと結果として後で考えてくれるんではないでしょうか。

研修はほんのきっかけにすぎません。
けれども実践する場はいつもの職場なのです。そこに売れいれる思いや日々の関わりがなかったとしたら、研修は意味を成さなくなってしまう可能性も含まれているのです。
その人達が参加してよかったと思えるものを提供して、その場では「頑張ろう」と思えても、受け入れるのは職場なのです。

日々の中で、部下のやらされ感は作られます。
日々の中で、その対象者とどれだけ接するか、どれだけ問いかけるか、どれだけ声をかけてあげられるか。
日々の環境から整備してみるのも一つではないでしょうか。

私もそれを打開できるほどのエネルギーを伝えられるよう、これからもどう携わるのかも試行錯誤を続けていきたいと思います。

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