頭でっかちリーダーは要らん

上司に言われた言葉。「頭でっかちリーダーなんか要らん。」
誤解ないようにしたいのは、学ぶことは大切だという事はよくおっしゃいます。では、この言葉はなにか。

上司はなかなか研修に参加したい私に参加させてくださいませんでした。
「勉強しても、使わないなら時間もお金も意味が無い」と。

私は、困っている事の答えがそこにあるから参加したいともう一度稟議を回しました。
結果として、「自費で行くなら行って来い」でした。

本当に困っていた私は、自費で参加させてもらいました。
そして、その次の日から、学んだことを実践しました。
研修報告と、その取組についての報告書を提出しましたが、返事はありません。

そして1ヶ月経って、成果が見え始めた時にやっと上司が認めてくれました。
「頭でっかちリーダーは要らんが、智慧を使うものはリーダーの素養がある。」と。

知恵とは、道理を判断し処理していく心の働き。筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。
特に「智慧」は、物事をありのままに把握し、真理を見極める認識力。

上司は、考える力や知識があったって、現場で使えないなら役に立たない。それを使えたら学ぶ価値がある。それどころか、活かせるか活かせないか解らない知識を、その智慧をもって、しっかりと現場で活かせるものにしていく力があるものこそ、リーダーに相応しい」と教えて下さったのでした。

最近の研修で、「現場で使えるか解らないから時間の無駄だと言われて困る」という人事関係者がいらっしゃいました。確かに、良かれと思い投資をして、場を作っても、受け手がそれでは、人事担当者としては悲しい事でしょう。

では、どうしたら良いのでしょうか。
そこに、OJTとOff-JTのバランスが必要となるのでしょうね。

いかに普段の仕事に疑問を持てるのか、問題を持てるのか、理想やイメージを持てるのか。
どっちかだけでは駄目なんだろうなあ。

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