リーダーの評価は誰がするのか

テーマについて聞かれたら、あなたはなんと答えますか。
多くの場合は、そりゃ、その上司か部下でしょ。となるのではないでしょうか。けれども、実際に部下に聴く機会を持っていますでしょうか。

私は、そんな機会を持っているにも関わらず、これでは評価してもらっていることにはならないと感じた事がありました。そもそも評価は必要なのかさえ悩みました。

ある頃定期的に、部下に「私の関わり方についてもっとこうして欲しいとかある?」と聞くと沢山良い事を言ってもらえるので、有頂天になっていました。

しかし、社内の懇親会がある時に、誰一人私の近くには部下がよって来なかったのです。そのことに気づいた時には、正直淋しかったです。
けれども、仲良くしたいはずの懇親の場でも、上司には気を使っちゃうよなと自分で自分を慰めていました。
じゃ、今日の目的には何なんだと思い直し、自分から部下に話しかけていくのですが、時間が少し経つと、いつのまにか離れていくのです。私の関わり方に問題があるのではないか。

次の日に、職場で部下に聴いてみました。昨日の状況を話し、何が起こっているのかなあと聴いた所、部下は「上司としては最高なのですが、そのために普段からイチモク置いてしまって、同じレベルで会話をしようとは思えない部分はあります。」と言われました。

どう受け止めていいのか解らないけれど、初めて部下の心の声を聴かせてもらったように思いました。

やるせない気持ちはあったものの、私は上司である事で失敗談を話すわけでもなかった自分の在り方にも問題はあったのだろうと考え、私も徐々に成長したという事を伝えるようにもなりました。

が、評価してもらう事以上に、その場その場の関わり方について、私の与えた影響について聴いてみる事が、結果として評価になっていくように感じたものでした。
また、自分の上司の視点から言われるものと、部下の視点で言われる物は違い、それを全てそのまま受け止めて、実行したら支離滅裂になってしまうので、その中で私が大切にしているものは大切にしながらも、出来る所から変えていってみようと思えるようになりました。

偏った人達から評価をいただくのではなく、より多くの視点から見てもらう事は、大きな事なのだろうなと今は実感しています。

あの事がなかったら、私は今でも良い点だけを見せて、上司たるものこうであるべき!というものに縛られていたのかもしれません。
リーダーは自分から評価を取りに行かないともらえないのも事実です。ぜひ、自分がどんな影響を与えているのかという事について、周りの人に聴いてみるのも良いのではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました