人を介して伝わるのって・・

素朴な疑問。
コミュニケーションって双方向だよねって言いますが、人を介して言うのは双方向というのでしょうか。

介した人とのやり取りはあるのだから、コミュニケーションには違いないだろうけれど、そこで何かを伝えようとすると、それってある意味一方通行?

ただ悪いものでもなくて、影で褒められている事を誰かから伝え聞いたら、それは本人に面と向かって言われるよりも嬉しい。否定をその場でする事もできないし、影だからこそ、本当の事を言ってくれているように感じるからなのでしょうか。素直に嬉しく、しかも受け止めることができます。

こうしたコミュニケーションなら喜んでしたいものです。

けれども、悪口はどうも・・・。
人を介することで、間に入った人の受け止め方次第で、捻じ曲げられたり、誇張されたりして、受け取り難いのに、直接言われただけではないと、受け止めざるを得ません。
受け取った人は、「本当はそんなことを思っていたんだ」と影で言われた事だからと真実として受け止めてしまいます。
でも、間に入っている人が、どう受け止めているかで、伝え方が変わるわけです。もしかしたら、最初に話をした人は、「今回のことは・・」と前置きがあったのに、間の人が前置きを伝えなかっただけでも、「いつも」というように言われた側は受け取ってしまう事もあります。
そのことによって、受けなくてもよい衝撃を受けることになることもあるでしょう。

伝言ゲームのようで難しいですよね。

そう考えると、組織の上下での伝言ゲームがいかに難しいかは容易に推察できます。
リーダーからのメッセージが、果たしてパートさんにまでしっかり届いているのか。
多くのメンバーを持つ人は直接関わることが減ってしまうから、間に更にリーダーができます。でも、その間のリーダーの伝え方次第で、組織はどうにでもなってしまう可能性も秘めています。
だからこそ、経営者や、多くのメンバーを持つ人は、直接自分のメッセージを伝える事も時には必要ではないでしょうか。
或いは、間に入るリーダーとのコミュニケーションをしっかりとっておくことで、自分の気持ちも代弁してもらえるようにしておく事も大切なのではないでしょうか。

そこで、「あれ?いつもと違うぞ」という違和感を覚えていただければ、ちゃんと経営者のメッセージとの誤差を埋めようとして下さるのではないでしょうか。

間接的に伝えても良いことと、直接伝えた方が良いことというのは、きっとあるんじゃないかと思います。
けれども、そこを怠ってしまうと、途中で内容だけでなく、思いにもズレが生じ、受け手側の感情や言動を、間の人にコントロールされてしまう可能性もあるのではないでしょうか。

私は、任せすぎて、信じ切って、お願いした伝言が、大きな波紋となってしまって、辛かった経験があります。
けれども、私が中間として伝言した事も何度もありますし、もしかしたら、捻じ曲げてしまっていなかっただろうかと、振り返る事もあります。
また、一番下でメッセージを聴いた社員としては、直接の話を聴いてみたら、悲しくて泣きたくなりました。反論したくても反論もできず、ただ受け止めるしかなかった事もありました。

間を介してコミュニケーションを取るというのは、ないように見えてたくさんある事だと思います。
けれども、人を介しても、思いまでがちゃんと伝わるのは、直接あった事のある人で、言葉を交わした事のある人だけではないでしょうか。
大企業さんなどはどうしているのでしょうか。

いづれにしても、私は中小企業におりましたので、その点では、経営者から直接話を聴く機会がたまにあるのは、貴重な機会なんだなあと改めて思います。

あなたは、人を介して伝えてしまっていることはどんな事ですか。
あいだに入ってくださっている方はどんな方ですか。
そして、相手にはどう伝わるのでしょうか。

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