特化するって勇気が要る

マーケティングからすると、ブランド力も専門性も地域性も、どこかにスポットを当てて、特化していくという事が大切と言われます。なるほど!とは思っても勇気が要ることです。なぜなら、特化することで得られるものが大きいと解っていても、捨てる部分もあるからなんだと思います。

ビジネスでも、この特化することという事に時間がかかる場合もあるでしょう。「私だからできること」「この企業だからできること」を探っていく事に時間がかかるという事でもあるでしょうし、「できること」でなくても、「◯◯に特化したい」という思いが変革を起こす事もあるのかもしれません。

さて、ビジネスでも難しい特化。私生活でも結構難しいものだなと感じています。
男性でも、辞めたいけれど、この仕事を辞めたら家族を養っていけないからと、我慢をされながら、今の仕事に特化(言葉を合わせるために使います)している人もいらっしゃるでしょう。
女性は女性で、家庭とのバランスが取れなくて、どこかに特化することを迫られてしまうこともあるのではないでしょうか。

欲張りな私は、「いかに両方を手にするのか」「いかにバランスをとっていくのか」という事で、今までやってきたのだと思います。きっとこれからもそうでしょう。それだけに、特化するというのは、ビジネス以上に難しいものだなと感じています。勇気の要ることだなと思います。

知人が、仕事に特化する道を選びました。すごく勇気が要ったようです。勇気を出した割には、泣いて泣いて、特化したくなかった思いも語ってくれました。一緒に泣いてしまいました。
それだけに、彼女は仕事に燃えると最後には意気込んでいました。

勇気が要った分だけ、それをエネルギーに変え、頑張ることもできるんだということを目の前で見せてもらいました。
ビジネスでも企業というものに感情があったら、こういう事なんだろうと、つくづく感じました。

ビジネスでも、私生活でも、特化よりも、バランスという言葉で来ている私の価値観と違うものを間近で感じ、「特化」という概念を深く学んだ気がしました。
違う価値観を自分に当てはめて混乱してみるのも、何か思いがけないものが見つかるチャンスになるかもしれません。
ちょっと考えてみたいなと言う思いになれたことを記しておこうと思います。

父の言っていた「器用貧乏」ってこういう事なんだろうなと、父を思い出しました。
勇気を振り絞って、仕事に特化した彼女が、これから益々仕事で活き活きしていく姿を、ずっと陰ながら応援し続けていこうと思います。こんな涙が溢れるほどの決断をしたんだから・・・。きっと上手くいく!!

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