変わらないリーダーシップとは?

昨日は、前の職場にお邪魔したら、いつもはその時間にはいらっしゃらない社長がいらっしゃって、お話をすることができました。私を育ててくれた社長です。私にとっては、今でも、これからも「うちの社長」と呼んでしまう程、育てていただいた事に感謝しています。
そんな社長に、リーダーとして最近自信が持てない事について確認をしました。

それは、ある二つのリーダーシップについてです。
「部下を大切にして、部下の自主性を引き出そうと待つ事はできるが、納期が迫るまで我慢するために、最後にバタバタしてしまうリーダー」と「部下を引っ張ろうと、指示命令をして率先していくので、結果も業績も目標の成果を達成するのだけれど、部下が育たず、部下に引きづられている感覚を残してしまうリーダー」とが大きく分けるといらっしゃる。一体、成果も上げて、部下の自主性も引き出すためには、どのようにしたら良いのだろうか。という事でした。

極論的なのだけれど、社長なら何かヒントを持っていらっしゃるのではないかと思って聴いてみました。
すると、こんな事を聴かせてくださいました。
「どんなに良い会社でも、四季がある。春にミンクのコートを与えられても、それをありがとうと言って相手が着ていたら、徐々に暑くなるからそのうちアセモが出来てしまうだろ。その四季に必要なものをしっかり使い分けられるリーダーが良いんだよ。
企業が寒い冬の時期は、心は温かいものをあげるけれど、動きたくなくなるから行動としては引っ張っていく事が大切。次の春の準備をすることも大切。
けれども、春になって、みんなが自分で動き出そうと思える時には、見守って、リーダーの関わりも薄着(自由にさせる)にさせたら、のびのび動けるだろ。
今、企業の四季や、社員の成長の四季が、どの段階にあるのかを見極めて、使い分ける事が大切。けれども、それが明確に解るような使い分けは、社員を混乱させるから、自分の中で切り替えていかなければならない。」

『四季』と言う発想は、なかった。使い分けられるようになるようにしたいものだという事は意識していたけれど、その四季を私はまだ掴み取れてなかったから、自分がリーダーとして迷ってしまったんだなと解りました。

すごく気が引き締まる思いでした。
じゃ、その時期をどう見極めていくのか。そのことについても話をしてくださいましたが、続きは明日。

社長ともお話しましたが、私が職場に居る時には、こうした禅問答のように、社長の学びを引き出し、実際に使ってみては、また躓いてまた問答をする。そんな事が続いていました。昨日、その問答が再現したようで、楽しかったです。普通禅問答は、師匠からはじめるものですが、私達の禅問答は、私の問いかけから始まります。
昨日、その感覚を思いだし、リーダーというのは、いつまで経っても、四季を見極める目を会社と、人に向けて行く事が大切なんだなと思いました。
社長は、私に対しての四季を冬から春になる途中だと思い、無理に引っ張るのではなく、問いかけた事に対して、ヒントをいっぱいくださっていたのだろうと思います。導いてくださっているのだろうと思います。

社長の元気な時に、色々問いかけ続けてみたいものです。

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