ダラリが基本?

元々公務員だった私が、結婚を機に岐阜から栃木へ行き、製造業の中小企業へ就職してから、好奇心旺盛な私が学んだ事は非常に多かったですし、事務系の人が当たり前のように知っていたら、また違うだろうなという物事の考え方を知りました。

製造業の方々には当然の事なのでしょうが、事務職をしていて、いざ営業で頂いた仕事を現場(工場内)に展開する時に、キャパオーバーだと言われたのですが、上司の許可をえて「キャパオーバーのはずがない」と仕事を入れました。それは、当時の売上に対する人件費の割合と、工場の敷地面積が生み出す売上率というのが、極端に悪く見えていたのです。だから、お仕事さえいただけば、何かを変えるきっかけになるのではないかと漠然と感じていたことを上司に伝えたのです。

「じゃあ、やってみろよ!」的な承諾の取り方になり、私も自分で提案したとは言え、やらざるを得なくなりました。
しかし、現場は「無理だよ」「出来ないよ」「キャパオーバーに決まっている」の一点張り。

そんな時に財団法人の産業振興を行なっているセンターで、生産管理や工程管理、C-TPMなどの勉強会に参加させていただきました。それをいかに現場ですぐに使いたいと思い、色々試しました。考え方が解ったことで、見方も変化しました。

そのひとつを今日は紹介します。

それが「ダ・ラ・リ」です。
「ムダ・ムラ・ムリ」をいかに減らすか、の省略された考え方です。
これは、製造現場に関わらず、事務職こそ大切にしたいことだなと思いました。同じ作業をするムダを減らすために、システム化したり、排除したりする。ムラを無くすために、期間で忙しくなる時期のものをどう平準化させるかを考える。限度を超える事のないように工夫をしムリだという事を無くす。

そして、こういう仕組みを作り上げていくのは「戦術」として出来る事でもあるから、いかにこの「ダラリ」についてマネジャー達に考え実行してもらうのか、が私のリーダーとしてのテーマであったこともありましたし、一緒に考える事が楽しみでもありました。

効率化って言葉だと曖昧になってしまうのですが、「ダラリを減らす」だったら、それぞれのところで考えていけるのではないでしょうか。
製造業の方は当然な事だろうから、付け足しなどありましたら、教えていただけると嬉しいです。知らなかった人達は、この発想、どこかでお役に立てればと思いましたので、書かせていただきました。

と言いながら、私も「ムリ」していることあるよなあ。

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