趣味から強みを探る

趣味を伺うとどういう事が好きで、どんな反応をするのかなど伺えて、相手を知ることができるように思います。
が、さらけ出したい人ばかりではないので、無理なく伺う事は大切だと思います。

そんな中、好きだけではなく、その人が得意な部分も見え隠れするなと感じます。それをどう活かすのかが、「強み」となるので、どうこの場面で活きるのだろうか。を一緒に考えてみる。或いは提案してみるのもいいのかなと私は感じています。
以前、仕事であまり話さない人が「コミュニケーションがとりづらい」と言われていて、本人も変えられるものなら変わりたいとおっしゃってお話をさせていただくことになりました。

周りの人からどんな人と言われているのか。を聴くと「オンオフの切り替えがはっきりしている」「明るい」と言われているとのこと。仕事でのギャップは「明るい」にはあるのかもしれませんが、「オンオフをどう分けているのか」をたくさん話していただいたら、本当にお話をたくさんしてくださる方で、こだわりもありますし、雰囲気も最初と違うのです。
改めて、仕事でのこだわりを聞いてみると、「無駄話はせず、業績を出すべき」と仰ったのです。どういうのが無駄話なのか。意味のある雑談があるとしたら、どんな雑談だったら意味があると感じられるか。など伺っていました。

最初は意味のある雑談などない!と言い切っていらっしゃいましたが、趣味を伺ったら、いくつかありました。その際には、仲間がいて、結構他愛もない話もしながら、楽しい雰囲気を作ってリラックスしてやっていますよ。と仰るんです。
どう雰囲気を作るのか。その中でのオンオフの分け方は。など伺っていたら、役割を自分で察知して「私はこんな役割だろう」と感じるとそれを意識しないでやる事ができる。だからメンバーによっても役割が変わる。趣味自体も、街を創るようなゲーム(私は詳しくない)が一つにあり、その時には、どんな街にしたいのかをたくさん聞いて、足りないことをやっていこうと思うのだそうです。

それを仕事の中でも活かす事はできないか、と尋ねたら、「話す人はたくさんいるから、聴く人が必要。私は聴く側に回っているだけです。」「愚痴が多くて、先の話があまりないから、距離を置いていたが、どうしたいのかを聞いてみてもいいのかも」などと仰って、静かなのは「聴く」役割のつもろだったのだということもわかりました。
やれることからやってみて、どう影響があるのか。これはやってみるしかないねって早速、愚痴の時に「どうしたいの?」と聞くようにしたそうです。
最初はびっくりしていたけれど、皆答えてくれて、「いいですね。だったら、私はこれをやります」って言うようにしたそうです。本人としては、話す機会が増えたというよりも、距離を置いていた人たちの話を聞いて、確認する。自分ができることを伝えて、業績につなげる。という事を始めたのでした。

が、変わったのは周りでした。
「自分の事は相変わらずあまり話してくれないけど、興味ありげに話を聞いて、じゃあこれするって言ってくれるから、なんか自分もやらなくちゃって思わされるんだよね」と、最初のイメージとは一転して、よい影響を与えてくれる人に変わっているようでした。

街を創るようなゲームで培われた部分をして、自分でできることをされているという本人にとっては、普段から普通にやっていることなので、大きく変えたわけでもないのに、「変わりましたね」と言われるようになったその人も、「まさかゲームでやっていることを仕事でも活かすだけで、こんなにみんな好意的になるとは思っていなかった。しかも、無駄話ばかりで業績に結び付かない事ばかり話している嫌な人達ってどこかで思っていた自分も反省できました。
どうしても浮いているという事には気づけても、どうしていいかわからない部分はあったようで、表情も大きくは変わらないですが、少し柔らかく感じられて、「ねえ、聞いて!!」と言われるようになっていました。

趣味から強みを探る事もできるので、ぜひ大きく変える前に、自分のしている事をどう活かすのかを考える視点を広くとらえて考えてみるのはいかがでしょうか。

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