反応がないのも伝えれば変わる

3月に新人研修が始まっているのですが、対面で行う研修も多く、コロナ禍なので気を付けています。が、受講者もそのせいかな、と思っていましたが、話してみると解ってきたことがあります。

それは、特に今年の大卒の方々は、昨年度のほぼ1年間がリモートで授業を受けられていた方も多く、画面越しに受講するということになれていらっしゃいます。この1年は大きく、うなずくという反応や、返事をするという反応が薄くなってしまった方々もいるようです。

本人達曰く、とにかく画面の向こうの講義を一方的に聞くという講義も多く、うなづくとかはないし、そもそも当てられることもないのだから、時間中、仮に他の事を並行してしていてもばれないし。これはリモートだからというのではないけれど、一段と反応は薄くなるんじゃないかなと言っていました。

また、席を前に座ってアピールということも対面だとあるけれど、そういうのすらない。試験だけちゃんとできればいいかなあと言う位にしか考えなくなっていった気がする。と話していました。

そして、就職活動をして、卒業旅行をするでもないし、急に対面で、時間をきっちりとしなければならないし、どうしていいか迷ってしまう、という方々もいらっしゃいました。
確かに、休憩時間に話さないのは、コロナ禍では推奨されることかもしれませんが、それにしても静かだなあと。

そのことを伺って、「そっか、環境がそうさせているのかも。」と思えるようになると、「反応がないと淋しいよ。反応しようね」と優しく伝えてあげることもできました。

伝えると、素直に「そうでしたね。」と、忘れていたスキルを思い出したように始めてくれました。

この1年の世間の変化は、そこに適応するために人の能力も変えてきたんだろうと感じました。
反対に、私たちリアルな場に慣れた人達が、新しい社会人の方々に、新しい物事の見方や考え方、捉え方を教えてもらうこともあるのかなとも思います。

お互いを知ろうとする事が一段と大切な時期に、大切なことを感じさせていただいた1か月でしたが、今日からもまたいろんな考え方とも出会っていきたいと思います。

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