リーダーに求められる能力って何でしょうか。「リーダーシップは、誰か特別な人にあるものじゃない。磨けるものなんだよ。」これが自分がリーダーを前職で任される時にモジモジしていた私の背中を押してくれた一言でした。
株式会社コーチエイの社長である鈴木義幸さんが、更に明確に「リーダーシップとは、一人では実現できない何かを実現したいと思い、他社に働きかけ、協力を仰ぎ、その実現を目指す力」だと話されています。
この明確な言葉を見たのは、私が会社のリーダーを任されていた頃ではなく、社外から関わる立場になってから。
「時が遅かった」
そう思ったのが、この明確な言葉と出会って最初の一言でした。
けれども、そうでもなかったのです。NPOの支部の運営や、他の団体の立ち上げなどに今も継続的に関わっている場面では、確かに「一人ではできなかっただろうな」という事を実現してきているし、今後もしていくと思います。ですから、リーダーという立場は自分が意識するだけで、したいことさえあればどういう場面でリーダーになるか解らないし、いつでもリーダーなんだろうと思えるようになりました。
では、どんな能力が必要なのか。25個の項目を提供してくれている鈴木さんの本。目次を見るだけでも考えさせられます。
- ビジョンを描く
- 決断する(責任を引き受ける)
- エネルギーが高い
- やり遂げる
- スピード感が速い
- 何かをやめることができる
- 聴く
- 人前でうまく話せる
- 誘う
- 逃げない
- 自分を客観視できる
- 約束を守らせる
- 部下のリーダーシップに火を灯す
- 組織全員をリーダーと見る
- リーダーを育てる
- 組織の緊張感をコントロールする
- 楽観的である
- 慢心しない
- 自分に前向きの質問をする
- 多様性を尊重する
- リーダーシップを学んでいる
- ストレスをコントロールする
- 反応を自分で選択する
- 退路を断つ
- 情熱を自分で生み出す
巻末には必読書も書かれているので、是非読んでもらいたい一冊。
この一冊の25項目を意識して、今も動いているのが現状です。
まだまだですが、既にリーダーの方は磨くために。これからリーダーになる人は準備のために。そして、「組織全員をリーダーとして見る」という項目に私は現在、スポットを当てているのですが、役割としてリーダーではなくても、強みを活かす事で、一人ひとりがその強みを活かす場面ではリーダーです。一人ひとりがこの能力を身につけられるように支援できたらいいなと今は思っています。
もちろん一人ですべてを抱える必要はないと思いますが、1つずつでも意識したら、何かが変わるような・・・。そんな気分でいます。
また新たなリーダーとの出会いがあり、そのリーダーの方が「私は今、何を意識したらいいのか分からなくなってしまった」と言っているのを聴いて、ふとそんな人が他にもいるのかなと思い、少しだけシェアしたくなりました。
何か参考になれば・・・。
そして、私も含め、自分の中にあるリーダーシップを磨いていきませんか。
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