自信の身につけ方

マネジメントの父、ドラッカー氏が自信と成長の関係について書いている一文があります。ドラッカー氏を敬愛されている方は、「成長のメカニズム」と表現されたのですが、自信をつけるってこういう事なのかなと思わされた一文。

自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追及である。そこから充実と自信が生まれる。能力は、仕事の質を変えるだけでなく、人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味をもつ。能力なくしては、優れた仕事はありえず、自信もありえず、人としての成長もありえない。(「非営利組織の経営」より)

卓越性の追及。スポーツ選手もまさにそうかも。卓越性を手に入れるために多くの努力と繰り返しを惜しまず、あきらめずに続けている。そして、プロとしての卓越性。更にと求める人は居ても、やはり私達からみたら、卓越性を追及しているからこそ、輝いてみえたりするのでしょうね。
本人が、「これだけ練習してきたから大丈夫」と思えるのも、日頃があっての言葉。
確かに特化することで、更に深く身につけることもできるのでしょう。それが自信へとつながっていく。自信が増すイメージがわきます。

自信って、最初から「才能」などのせいにして、「自分は駄目だ」と言ってしまうけれど、物理的に困難な事を除けば、続けているうちにその過程で成長をしていく。そして、成長しているプロセス自体が自信へと繋がっていく。続けていれば、自信はついていくのかもしれない。ただ、プロセスを見ないといつまでも昔の自分の能力をみてしまうのかもしれませんけれどね。
でも、思うんです。続けることが大切だとすると、自分がどれだけ対象となる事をしたいのか、これも続けるために大切なポイントではないかと。

私は人前で話すのが苦手でした。でも、人前で話す機会が職場で増えると、どう伝えたらいいのかを考えるようになりました。本も読みました。またやってみるけれど話せない。そんな事を繰り返しているうちに「私には向いてない」と思うようになっていました。

しかし、コーチングを始めて、「多くの人達にこのコーチング自体を知ってもらいたい」「自分の変化も伝えたい」などと思うようになると、話すというよりは、伝えるために人前で話す機会が増えました。やがて、これも私の仕事の大きな柱の一つとなり、更に人前で話す機会も増えました。
繰り返しているうちに、徐々に伝わるようになってきたようで、聞いている人達の反応も私の成長を感じさせてくれました。
まだまだ未熟ではありますが、今、何となく「人前で話す」という事には、以前より自信がついてきたように感じられます。能力はゆっくりでも磨かれていくものなのだなと考えられるまでになりました。

小さな事ですが、自分を信じてあげられるものが見つかると、人を受け容れる度量まで大きくなったように感じられるから不思議です。

ドラッカー氏の言葉を見て、ふとそんな事を考えてしまいました。
こんな風にワンフレーズずつ考えながら進むから、本を読むのは相変わらず遅いんですけれどね。これはこれで私の読み方なんだと受け容れて、これもまた楽しんでいます。

パーフェクトなのが「自信」ではない。卓越性なんだ。
それが解ったことで、自分が自信を持てるようになったプロセスを振り返ることができました。
少しでもあなたのお役に立てれば・・・。

あなたの卓越性は何ですか?
これからであれば、どんな卓越性を身につけたいですか?

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