当たり前に聴こえることかもしれませんが、昨日伺った企業様で一段とその事を感じました。
女性が大半を占める職場で、リーダーをしている女性がいらっしゃいます。今はその方を始めとする4名の方とのコーチングをしに伺っていますが、このリーダーは元々はサービス業に携わっていらっしゃったので、育児の関係などで製造業に移られてからも、人との関わりという事を非常に大切にされている方です。
その中で、日々「どうしたらできるのか?」「どうしたら更に効率よくなるのか?」「どうしたらみんなが成果を上げられるようになるのか?」を模索していらっしゃいます。既にわかる方はわかるかもしれませんが、昨日の前向きな考える癖を持つための、前向きな質問を常に自分に対して問いかけていらっしゃる方でもあります。
この方の話を伺っていると、非常に素晴らしいことがあります。それを能力として伝えました。
というのは、人格→価値観・ニーズ・価値→能力→行動→環境というレベルがあるとすると、その人は褒める時には最初の方から3つ位までのレベルで人を褒めます。いわゆるその人の揺るがないものに近いものですね。そして、注意をする時には、極力事実だけを述べた後に、行動や環境など、変えていける自分とは少しだけ距離を置いても考えられることを一緒に変えていこうと話していらっしゃるのです。
それでも、自分がマネジメントできない人には「やめてもらうしかなくなるよ」と言ってしまっていますとは仰るのですが、忙しい中、こうした時間を取ることで、より仕事がうまくいくように感じて、先月のコーチング以来、一段と意識してやってきたのだそうですが、前回のコーチングでのテーマではなかったのです。
つまり、自ら発見し、自らやっていらっしゃることなのですが、これだけでも部下は嬉しいだろうと思いました。
私も研修などでも言います。「あなた自身の考え方やあなた自身を変える必要はない。ただ行動やしくみを変えてみませんか」と話します。
人が人を育てているとは言っても、変えられない部分を変えようとすることはなく、変えられる部分を変えていくことができたらいいし、変えられない部分を認めてあげられたら更にいいのではないかと、私は考えてしまいます。
ですから、この女性リーダーが自然にされていることが私は「才能」だと思いました。
また人によって、価値観が違うだろうからと、それぞれの価値観も大切にされようとしています。けれども、その部分で迷いもあり、一緒に昨日は話したり、提案したりしました。
技術も大切なのですが、人と人との関わりの中で企業が成り立っていることを忘れてはならないと、改めて感じさせられました。
その女性は、自分だけの努力というのでもなく、先輩や経営者の関わり方からも学んでいらっしゃいました。常に振り返って、自分自身も変化していくからこそ、周りの人もその事を認め、年上の方でも話しを聴いてくださるのだろうと思います。
なんだかこうした人に出会って話しを伺えることもまた楽しいです。
人が人を育てる。人と人との関わりの中で企業が成り立っている。改めて言葉にさせていただきました。
私もその人との関わりの中で、また学び合えるものを見つけられています。お互いの成長にお互いが関わっているんですよね。
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