チームに考える癖がつくと・・・

昨日(2011年8月23日)は、とある企業様で会議に参加させていただきました。毎月うかがっているのですが、その中でメンバーの変化を改めて感じました。

チームメンバーが集まると、企業の場合特にそうですが、誰かがやってくれるとか、上司が決断してくれないとか、環境が悪いなど、人のせいにできる部分はしてしまうことってあるんじゃないでしょうか。
また、自分でやりたいことがあるのに、違うことを上司から指示されて、考える事を止めてしまうことも。結局、「指示待ちくん」を作ってしまうのは、上司だったり、環境だったりということもあるのかもしれません。

その企業様では、紆余曲折はありましたが、10名の社員が任意で集まって、自分達の仕事と別の視点から、仕事というものを考えて行動を続けています。
私は寄り添ってはいるのですが、極力静かにしています。自分達で考えて、自分達でやってみようという事を見守っています。自由に発言できる環境はあっても、最初は戸惑いもあったようです。「どうすればいいの?」「何をしたらいいの?」そんな迷いもありましたが、自分達で考えて欲しかったので、口は出したいことはあっても、極力見守るようにしています。
そんな中、その10名というメンバーになってからは特に、何か壁らしきものがあっても、「なら止めよう」ということはなく、「どうしたら前に進めるか」「ほかにルートはないのか」などという発想が、メンバーから投げかけられて考えられるようになっています。
しかも、行動をすることもしているために、また新たな発見があったり、課題が発見できると、更に思考を巡らせているチームになっています。

改めて、各人の才能は既にあるのだと信じていましたが、その人達に「考える癖」ができると、話は尽きないなと思います。しかも「癖」という言葉を使うならば、「どうしたらいいか」という前向きな問いを全員が共有していることで、立ち止まることなく、前に進む癖に繋がっている気がします。

その事によって、話し合いは拡散したり、尽きなかったり・・・。
そして、時間が経つと自分たちで、「じゃ、何をいつまでにしようか」と行動に至っています。誰に指示されることなく、自ら。
毎月毎月、話し合いを重ねるたびに、その変化が大きくなってきているように感じます。私はその10名の影響が企業内に、そして関わるお客様に、広がっていくことを信じています。

チームに考える癖、しかも前向きに考える問いがし合えて、それについて考える癖がつくと、変化は自分達で生んでいけると目の前で見せてもらっています。それぞれが自ら行動を起こして、そこから何かを掴もうと、関わり方や働き方さえも変化すると感じています。今までなかったものを生み出す力がこの場にはあるように感じています。

私が信じていた状況ではありますが、きっとその事を一番望み信じていたのは、経営者であっただろうと思います。これから行動が成果を生んでいくことは間違いないでしょうから、その変化も寄り添って見続けられたらと思います。そして、経営者と共に、企業内にどう広げていくかを考えていきたいと思います。

理想論に思えるかもしれませんが、実際にやっているチームがここに居るんです。
どんどんそんな前向きに考える癖を持った人が、チームが、企業が増えていったら、きっといつか世界に影響を与えていけるんじゃないでしょうか。大げさに見えても、そういう思いを私は信じて、これからも接していきたいと思います。

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