軽くさせる

昨日は、コーチングセミナーに参加してきました。
その中で、コーチが相手を見る視点の中に、「軽く、挑戦できているか」という視点があることが、非常に勉強になりました。

確かに、何かを変えるのって重く感じられるけれど、重いと思いながら挑戦するのと、「よしっ」と気合入れて挑戦するのと、「できそう」と思って挑戦するのでは、結果がどうであっても、全く受け止め方が違ってしまう気もします。

これが自分のしたいことであれば、やらされ感という物はないでしょうが、仕事などで「やらなければならない」ような事柄だったら、いきなり「やらされた」と感じてしまう事もあるのではないでしょうか。
そうなると、結果の受け止め方を左右する、始める前に挑戦に対しての考え方を軽くすること。または挑戦しようと自ら思えるように促す事も大切なんだなと感じられました。

昨日の例で言うと、
とある人が、上司からAと言う仕事の提案を出してくれと言われているのですが、なかなか出来ておらず、もうすぐ上司の面談があるから、始める一歩を見つけたいというものでした。
これって確かに似たような経験があります。だからこそ感じ取れたのでしょうが、どうもその方が「やらなきゃならない事は解っているけれども、やりたくない」という事が伝わってきました。

私がそのまま伝わってきたものをお話すると、「そうなのよ。今でさえ目一杯なのに、提案したら私がその後もすることになるから・・・」という本音が出てきました。

それは苦しいですよね。自分の一時的にお願いされたものが、これからの仕事をずっと苦しめる事になるかもしれないのですから。

けれども、そのことを口にされた後は、許可は戴いてないので詳しくお話できませんが、面談の時に、この状況についても上司に話してみようと思う。その上で、これから先の事について上司と考えてみたい、という事で、本当はやりたかったはずの仕事の提案だったことを思いだれて、表情が明るくなっていらっしゃいました。

「軽やかさ」が感じられないなあ、重いなあ、と感じて、伝えた事によって、その後のコーチングの展開が変わり、全く違う一歩を踏み出す事になられました。しかも軽やかに。

ご本人曰く、本気で自分の事を考えたし、違う方法を自分で見つけられてスッキリした。との事でした。
同じ提案をする方向に向かう一歩であっても、まったく違う一歩となっていく事を私自身も一緒に感じられて、非常にワクワクするセッションとなりました。

こうした挑戦ができたのは、最初に「ここでは、失敗はなく、冒険があるだけ」というファシリテーターの言葉でもありました。
実は、軽くしてあげようと思う私達コーチ自体が、重く受け止めすぎてはいけないんだろうなと感じました。

違う学びについては、「ネイティブコーチのメモ帳」ブログに本日夜までには記載しておきますが、「軽やかか?」という視点、これからも周りの人にも自分にも、問いかけていく一つとして加えたいと思いました。

あなたは何かに挑戦する時、どの位軽やかに挑戦していますか。

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