与え合う精神を持つとは

先日、お客様とお話しをしていた時に、「なんでそんなに損得なくできるんですか」と聞かれた事がありました。
うーん。それが良いとも限らない事を経営に携わってみて感じたはずなのに、原点に戻ってしまう私が居る事に気づかされました。
いつも頂いてばかりだと思うからこそ、できることはしたいと思っているだけなのですよ、と話すと、「相手から頂いているという感覚を持てる事が良いですね」と言われました。

本当にいつも支えていただいている感じしかなく、与えてもらってばかりで、恩返しもできていないと感じてしまっていたのですが、私にも何かできているのであれば有難いことです。

与え合う精神っていいよね、と違う人から話をされたことを思い出し、鶏が先か、卵が先か、だけれど、何かしたいからしているだけであって、それが結果として与えているのであれば、与え合うことになっているのかもしれません。
先にしている、と思うのか、先にしてもらっていると思うのかで、捉え方が違うだけなのでしょうね。

とは言え、私に何か与えるような事ができているとしたならば、それは「相手に喜んでもらえることをしよう」と思っているだけで、相手の事を知ろうとすると自然に浮かぶものなのかもしれません。
自分の母親が、必ず誰かが来ると、何かを持たせようとしたり、何もなければ感謝を伝えて、覚えていて、次に何か恩返しをしようとするんですよね。それが当たり前だと思っていたのに、そうでない事も多いと知ったのは、小学生の頃でした。

きっと考え方はそんなに変わるものではないのかもしれません。
けれども、いつもより少しだけ相手に感謝すること。いつもより少しだけ相手の事を考えること。こんな小さな事をするだけでも、いいのかなあと思います。

それがビジネスになれば、対価となるだけであって、本当は仕組自体は何も変わらないのかもしれませんね。

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