目に見えない仕事の価値

製造業に入って、何かあればすぐに社長の考え方をきくようにしていた私が、納得したこと。
「製造業は現場の人が製品を生み出してくれて、初めて売上に繋がる。だからこそ、事務職がいくら優秀であったとしても、現場の人達より先に昇給させることはない。」と明確に伝えられました。
とは言え、どこかで「でも、伝票を発行しなければ、それもまた売上にならないんだけどね。」と思っていた時期もありましたが、それは社長も解っていらっしゃることを、「職場の中枢」という言葉で表現してくれていました。

目に見えやすい仕事と、目に見えづらい仕事があるとしたら、目に見えない部分が、大きな価値を担っていることも忘れてはいけない気がしました。

今の、前に立つ講師の仕事も始めてから、改めて担当者との打合せも含めた見えない部分の仕事の大切さに気づきます。表に立っている時間は短時間でも、それ以外の部分に多くの時間が割かれていますし、その部分があって初めて良いものが提供できているように感じます。

コーチという仕事はある意味裏方です。
守秘義務もあるので、誰に携わり、どんな関わりを持ち、どんな変化があったのか、などを勝手に話す事は許されません。
一段と、裏側で何をしているか解らないし、表からは、私の存在すら感じないはずです。
けれども、この仕事をしていて、変化されている人に携われること、表情が豊かになって活躍されている人、成長を共にしながら、共に考え、動いていることを感じられるのは、裏方ならではのやりがいでもあります。

以前の職場で、見えない仕事の価値を理解できているからなのかなあ。それとも、元々好きなのかなあ。よく解らなくなっていますが、自分の仕事の価値、見えない仕事のやりがいを感じられるのは、「見えない仕事の価値」を認知できているからだろうと思います。

ただ、矛盾するのは、裏方の仕事が好きなのに、こういう仕事があるよ。私という存在がここに居るよ、ということを表に出さない限り、裏方の仕事の機会はないんですよね。
だからこそ、十数年前に始めたブログの存在がありました。
とは言え、裏方が好きだからというのもあるのですが、知っている人だけ見てくれたらいいや、と、拡散系のブログのリンクを貼っては、やっぱり合わないと外し・・・。
どうしたら、裏方の見えない仕事だけに徹することができるようになるのでしょうか。今でも葛藤の中に居ます。

何をしたら、裏方の仕事に徹することができるのでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました