対応力

昨日に引き続き、平尾誠二さんの講演の話。

マネジメントの話を伺ったことがあります。
その時の講演は、一字一句書き起こしをしました。それ位大好きな方でした。

その時の冒頭。「話の内容を決めていない。そこにいらっしゃる方々がどういうことを求めていらっしゃるかなを感じ取って、その場に合わせて話を組み立てていくので、話があちこちに飛ぶかもしれませんが、それは許してください。ただ、終わり時間だけは守ります。それは時間が来たら終わるだけやからです。」と仰って、本当にぴったり終わられました。

でも、内容はというと、経営者が集まっていらっしゃるので、その方々に向けたメッセージが多くありました。
「ミスは叱っちゃ駄目。チャンスを逃した時(消極だった時)には叱る。
これが外国の上司や監督。
日本は、ミスに対して、ボケ・カスと怒って、気合で行け、と言う。全然違うでしょ。」
と仰ったのですが、その瞬間、会場の経営者はメモを取り出した。身に覚えがあったのでしょうね。

内容を改めて読んでみても、もうかなり前なのに、今、問題になっていることの多くが既に語られていました。
その頃には、会社でリーダー的な役割も与えられていたので、一段と響いたのは以下の言葉。

ここでいい話を聞いたと思ってやろうとしてもなかなか出来ないんですよね。現場に行くとぐじぐじ言っちゃうんです。現場に行ったら寛容さとキャパシティ(取り込める力)が大きな人がリーダーというんですよね。これがリーダーシップで重要ですわ。

生意気なやつでも上手に使うくらいの度量が必要。良いところ、強いところを見てやれるキャパシティが大切じゃないかと僕は思います。

ああ、ぐち言うの止めよ。上司に溜まったぐちを言っていた時期だったので、「私、度量狭いな」って反省してから、コーチングも学んでいた時期だったので、一段と活かそうと思いました。

多分、その日から私は変わっている気がします。
文字起こしして、同僚にもシェアしました。読んでくれたかはわからないけれど、それでも良いと思えるようになりました。それは、私が同僚をやる気にさせられてないからだなと反省もできるようになりました。

それも含め、その場にあるもの、望まれていること、それに対応する力が必要だなと感じさせてもらえた講演でした。
私の中で、忘れられない講演が2つあります。
その一つがこの平尾さんの講演。

改めて思い出させてくれたラグビー日本代表の皆さん。ありがとうございます。
これからの試合も楽しみにしております。

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