ずっと一緒だから言うのか、言わないのか

日本の古き良き慣習として、終身雇用制がありました。
今も変わってきているとは言え、まだまだ「ずっと居て欲しい」と思いながらリーダーをされている方々は多いと思います。
そして、部下も実は同じ気持ちで入るのではないでしょうか。

正直、優秀な方々は別として、就職活動って大変だもの。

だとすると、良く直面するのが「我慢」「忍耐」というものです。

これからも長く一緒にいるからこそ、
この一瞬の一言がずっと尾を引くのではないかと、言わない。
性格は変わらないだろうから、こんなのは言っても無理だから、聞いておく。或いは聞き流す。

お互いに、我慢や忍耐を、人間関係の中で行なっていて、我慢が出来なくなった時に、「辞めます」と辞めてしまう。

上司は「もっと早く言ってくれれば。。。」と返してしまうのですが、言えないから我慢するんですよね。

私も、部下に我慢をさせてしまって、辞めさせちゃった事がありました。

我慢していた事をぶちまけてくれた部下に、どう接して良いのかわからなくなって、黙りこんでしまい、その空気に耐えられなかった部下が辞めてしまったのです。

私に何ができたのか。

挨拶はだけは沢山した。一言付け足せばよかった。
食事も誘ってみたけど、断られて、誘わなくなった。一度で諦めないで誘えばよかった。
私はどう思っていたのかを伝えれば良かった。

でも、そもそも爆発するように言わせてしまったのだから、大変だったわけで、もっと早めに気づいて、話せていたら、感情的にならずに話せたのではないか。
気づかなかった自分が、情けない。

ずっと一緒だから言い難いだけではなく、私が上司なんだから、上司には一段と言い難いですよね。
彼女が、「こういう本が好きです。読んでみますか。」と言ってきた時の本の概略が思い起こされる。
確か「大丈夫」「いいねえ」というような言葉が、子供をホッとさせる、というような本でした。

ああ、あの時、彼女は、私に「もっと褒めて!」というメッセージを送っていたんだなあと。
なのに気づかないで、読んでる余裕がなさそうですと、概略だけ聞いて終了にしてしまいました。
彼女は、概略も彼女が伝えたい部分を伝えていただろうに・・・。

あとのまつり・・・・

その体験があるからこそ、「いかに話しやすい環境を作るか」「本当の事を話してくれているのか」は、プライベート以上に気にするようになりました。

昨日のブログにも繋がるのですが、ずっと一緒だから言いづらいのかも、という前提で、言葉として発していない事にも、上司は目を向けて行く必要があるのではないでしょうか。

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