なめられて良いんじゃない?

部下に甘くすると、ナメられる!
そんな事をたまに耳にします。

甘いって、何をすること?
ナメられるってどういうこと?
そもそもナメられちゃいけないの?

私は、ボランティア団体でもリーダーを任されたりしましたが、お恥ずかしながら、部下頼みのリーダーです。
優秀だなと思える人達が揃っているのに、私が孤軍奮闘する必要があるのだろうか?

頑張りすぎてしまった時期があって、私から見ると楽そうにみえる人に「もっと部下のために働きなよ!」と思っていた頃がありました。
そう思ってしまうほど、私は一人で頑張ってしまっていました。
「みんなに負荷をかけちゃいけない」「まとめるには、秀でたものがないと」と。

ところが、ある日、その「働きなよ」と思っていたリーダーのAさんから、「なんでもっと周りの人を信頼してあげないの?」と言われたのです。

頑張っているね、と仰ってくださっていたので、真に受けていて、その質問は、私の心にグサッと刺さってきました。
一人頑張る=周りを信頼できないって事にもなるのかあ。

新たな視点でした。

確かに、私が信頼しないから、手伝おうともしてくれず、「一人で頑張ってね」とどこか他人のようにみえるのかも。
せっかく言っていただいたので、やってみよう!と思い、すぐに実践してみました。

「ごめん。一人で頑張りすぎていて、手に負えないです。
 助けてください。」

そういった瞬間の周りの表情が忘れられません。

一瞬、「は?」という顔。
でも、次の瞬間、柔らかい表情になって、「◯◯くらいしかできませんが、やりましょうか。」「教えてもらわないと手伝えませんよ。」
などと、温かい言葉をいただいたのです。

実際にお任せすると、一人で何とかやっているときよりも、分散もしたし、それぞれの出来ることをやっていただいているので、凄くいいものができてきたのです。
感動・・・・。そして、反省・・・・。

私が完璧であろうとしたばかりに、この人達は今まで手伝う事も「させてもらえない」と思っていたのかもしれないんだな。

責任感が強いと言われていた私の弱い部分。。。

結局、その体験から、私がやれないであろうことはお願いするようにしました。
もっとやれそうな人が居たら、それもお願いするようにしました。
気づいてみたら、リーダーと言いながら、みんなが動きやすいようにすることしか考えなくなっていました。

サボりすぎた私に、「来年度はどうするんですか。そろそろ話した方がいいんじゃないですか。」と、先のことまで心配してくれる人まで現れました。
「そうだね。ありがとう。一緒に考えてくれる?」

そこまでいくと、「また忘れてますよ」「よく転びますよねえ。」と違う事でも、「まったくう」とツッコミが入るようになってきました。
それが良くないと思う人もいらっしゃるかもしれませんが、私にとっては、何でも言える場が出来た気がしたのです。

そろそろみんなだけでも出来るようになってきたんじゃないかなあと、リーダーを交代してもらいました。
正直、淋しさもありました。
でも、自分が自分がって頑張って教えたり、必死に頑張っていた時よりも、ずっと周りは育ってくれたのです。

時に、「もう少しほめて下さいよ。」「もう少しかまって下さい」と、極端だった私にリクエストもありましたが、今何を望んでいるのか、ダイレクトに伝わるようになりました。
それでいいんじゃないかなあと思いましたし、引き継いで頂いた組織が、今も順調に運営されている事が嬉しくて、誇らしくてたまりません。

でも、誤解しないでくださいね。
リーダーは何もしない!楽をする!というわけではないんです。
じゃ、何をするのか。

それは、私なりにまだお試し中。
皆さんも、あなたなりのリーダーとしてやることを考えてみてくださいね。

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