多方面からの視点

あまり良い読み方ではないのかもしれませんが、私の場合、本を数冊まとめて読みます。Aが途中で、Bへ。Bが途中でCへ。CからAへ・・・といった具合に読むのですが、この事で発見があるのが面白くてそうしてしまいます。

人の見方もそうですが、多方面からの視点を持って見ることができると、非常に深いものに感じられます。この数冊読むのも、なぜか別の全く違うジャンルのものの視点を持って、Aの視点ももって、BやCを見たり、AやBの視点をもってCを見たりのように、数冊を読んでいると不思議と、リンクして見える位、面白い本になってきます。

さすがに小説などはしないのですが、それでも、数冊読みは私の中では辞められない読み方になっています。

これは本の読み方に限った事ではなくて、リーダーの視点も同じだなと良く思います。
確固たる信念があったとしても、物事を多方面から見る視点がないと、非常に偏った見方になるのだろうなあと。ただ、偏っているから悪いのではなく、この偏りがまた個性を生み出すこともあるので、それはそれなのだろうけれど、私のように講師をする立場になってみると、柔軟性は大切だなと身につまされます。

ある尊敬する経営者がおっしゃいました。
「私は社員1番、お客様2番です。本来はお客様1番なんだろうけれど、社員を大切にするから、その社員がお客様を1番に大切に思ってくれる。だから、私の中では、社員が1番なんです。これは譲れません。
ただね、社員1番の内容は変わってきたかもしれません。昔は、高度成長期などで仕事をバリバリやってもらい、お給料をあげてあげることができたが、今はそんなにお給料をあげてはいけない。そうなると、どれだけ社員の心を満足させてあげるかは考えるようになった。これは社会から教えられた柔軟性かな。」

柔軟性を身につけようと思わなくても、社会の流れをしっかり見据えて行くことで柔軟にはなれるのかもしれません。
本だけでなく、社会の色んなことに目を向けて、対応していくこと自体が、多方面からの視点を取り入れて柔軟に対応すると言うのかもしれません。

私の数冊読みや、何度も同じ本を別の時に読んでみる事は、その時々によって、違う見方ができることを楽しんでいるに過ぎないのかもしれません。
多方面から物事を見ることができることは、結果として柔軟性に繋がっていくのではないでしょうか。

私は考えの見方が固執しないように、変わった本の読み方をしているのだろうけれど、現実社会では、本当に柔軟になれているのだろうか。
改めて自分に問いてみたいと思います。自分にも疑問を持つことで、更に柔軟性と、そして更に曲げられない価値観も見つけていけたらいいなと思います。

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