一生懸命ではなく、本気になる

まだまだ学び、実践していく事は沢山あるなと感じました。

そのいくつかを何日かでご紹介します。

今日は、「一生懸命」と「本気」で、上司になる人ほど「本気」が必要という事です。


そもそも、どんな違いがあるのでしょうか。
 一生懸命===命がけで事に当たること。また、そのさま。
 本気   ===まじめな気持ち。真剣な気持ち。また、そのさま。   (WEB検索より)

上記で違うのはどこでしょうか。
脳の構造などからすると、大きな違いがあるそうです。

解りやすく言えば、「命懸け」は大きなストレスがかかり、「本気」は没頭するので、適度なストレスであり苦しみを楽しむ事ができるそうです。つまり、「一生懸命」ではなく、「本気」になることが必要なのだそうです。

が、どちらも悪い言葉じゃないんだなと感じたのは、最初はとにかく我武者羅に目の前の事に取り組まない限り、そこから生まれる「苦しみの中の楽しさ」や「没頭できる事」には気付けないと安易に想像できるからです。

一生懸命やっていることで、周りの人達が助けてくれるありがたさも感じられるかもしれません。そこから苦しみが楽しさに変えられるエネルギーをいただくのかもしれません。
「一生懸命」はプロセスで、その時に感じる「時間を忘れてやってしまうような事柄」「自分の中の沸き起こる高揚感」「ついつい楽しんでいる自分」「助けて下さる方々の存在」などに気付き、どんどん「本気」に変わっていくのかなと思いました。

概念的で解りづらいかもしれませんので、一つ自分の例を重ねられました。
私は、人前で話すことが苦手です。けれども、「コーチングをもっと広めたい」「コーチングを知ってもらって少しでも組織が全体として変わるエネルギーに変えて欲しい」「子育てを楽しんで欲しい」などの気持ちがあって、1対1のコーチングをするだけはなく、研修なども始めました。

それは大きな挑戦で、準備も念入りにし、本当に毎回「一生懸命」でした。
けれども、やり終えてみると、ありがとうの言葉や、使ってみるよという声と笑顔を頂いて、私の苦労も良いかもと思うようになるだけではなく、研修当日を想像しながら準備をするのも楽しいものだと思うようになってきました。

こうなると、研修の時間も、準備の時間もあっという間に過ぎてしまい、思った以上に時間が経っている事に驚く時もあります。これが「本気」ではないでしょうか。

「本気」になると、面白いもので、その関連することが全て辛くても「楽しい」と思えてしまうんです。
よく「なんでそんなに一生懸命になれるんですか。」とか「何のためにそんなに頑張るんですか。」と言われる事もありますが、正直、「好きだから」と言えるようになりました。
経営者としての視点から言うと、その先に目的や目標というものがしっかり出来てきましたが、正直「好きだから」こそ、時間も忘れるほど、やってしまうんだなと思いました。

この事は、「それは好きな仕事を選んだからでしょ」と思う方もいらっしゃるでしょう。
けれども、私は最近「何でも楽しめるプロです」と、何度も言っているほど、最初は辛くても、そのプロセスが楽しめるようになっているんです。
これが出来るようになったのは、「今、自分がどんな気持ちなのか」「思わず時間が過ぎているのか、長く感じているのか」「今やっていることの何が楽しく感じさせるのか」を問い、徐々に応えられるようになる機会が増えてきたせいだと思います。

「本気」は嫌な事でも真剣に取り組んでいるうちに、誰でもなれるんじゃないかと。
但し、そうなるためには、その時のプラスの感情を感じられる機会をどれだけ持てるかどうか。つまり、「プラスを感じる力」を増していく必要があるのではないかと考えます。

メンタルトレーナーの西田文郎さんは、「本気になると、自分の関心を示している事への情報収集量が半端無く大きくなる」と表現されていました。
確かに!
身近で言うと、娘の事に真剣だからこそ、運動会では大勢居る中でも「娘が主役」に見えます。
「お母さん」と呼ぶ声を聞くと、他の子が呼んでも反応しないのに、娘の声だけはしっかり聞こえます。
一旦、本気になったら、本気になった事への情報はドンドン入ってくるんだなと改めて気づくことができました。

あなたは、どんな事に「一生懸命」ですか。
そして、どんな事が「本気」に変化しましたか。
一生懸命から本気への転換は、どんな風にされたのでしょうか。

あなただけの変換方法もあるのかもしれませんよね。
身近な「本気」を増やしてみませんか。

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