自らの基準をあげる

今、読んでいる本はクライアントさんが読んで感銘を受けたとの事で、読んでみようと思って読み始めた本ですが、正直、本のタイトル自体には尻込みをしたのですが、それも私の中で何かひっかかるものがあるからなのでしょう。しかし、自分の磨いていく部分が解る気がしました。

本は「一流の人に学ぶ自分の磨き方」と言うタイトルで、一流というものをこの著者がどういう基準で決めているのだろう?とひっかかってしまったために多分尻込みしたのだろうと思いますが、「自分の磨き方」という部分にはすごく惹かれました。

しかも成長法則として、12個のキーワードが存在し、その内容について事細かに分けて話されています。
その12個が、信念、勇気、努力、情熱、成長、規律、学習、感謝、謙虚、正義、忍耐、寛容とありました。
その内容を具体的に読んでいくと、私には、一つの項目でかなり「意識したいな」と思える項目がありました。それが「勇気」の中に存在しました。

それが、「一流の人は、断り方を知っている」という項目でした。
ついつい貧乏性の私は、断ることができない性分なのですが、そのために成長してきた今までなので、そのことには感謝もありますし、間違ってなかったなと今も思えています。

しかし、「一流の人は寛容な精神で他人と接するが、時間の使い方に関しては慎重に選択する。だから、たとえ付き合いが悪いと批判されても、断る事を恐れない」とありました。

「自分が望んでいる結果をもたらさない活動を見極めて、貴重な時間を確保する。」
そのためにも、まず自分が望んでいる状態を明確にすることも大切。それが明確になれば、やったことのない恐れに向かう姿勢ができる。

夏前から、家庭でいろんなことがあり、やむを得ずお断りした事もありましたが、それでも、自分が恐れていた「その後の仕事がなくなるのではないか」という事はありませんでした。
それどころか、「この時間を使って、今後のあの事について考えてみよう。準備していこう。」と考えると、すごく貴重な時間を作る事ができ、その先に向かったお仕事が入るようになりました。

この本の「勇気」の部分を読んでいたら、私が恐れていたのは、「過去の良い循環」を失う事だったんだろうと気づきました。
これからやっていきたいことを改めて明確にできたことで、「これからのために、今まで良かったと思うことも変化させる勇気」が必要なんだなと本気で思えるようになりました。

きっと、コーチングをしながらも、私自身は自分にだけは甘くなって、安全圏から出ようとしていなかったのかもしれません。
そのことを、クライアントさんが教えてくれた本から、気付かされました。というより、気づいていても目を背けていた事に対し、体当たりする気分になったと表現した方が正しいのかもしれません。

思い起こしてみると、事務員だった時に話をしていた人達と、管理職になってから話しをする人達は変わりました。
しかし、たまにその頃の仲間と話すと、過去からの自分の成長を振り返る事ができたり、新しい視点を得られたり、単純に懐かしく騒いだり出来るので、付き合いが無くなってしまうわけではありません。
ただ、普段話したりする人達が変わっただけです。

経営をするようになって、他の経営者の皆さんとも沢山知り合いました。
人と共に何かをやり遂げる事のリーダーシップについて話したり、教えていただいたりすることも増えました。
本も沢山読むようになりました。「あのリーダーはどんな事を大切にしているのだろうか」と気になるようになったので、リーダーの本も読むようになったり。

けれども、それらが出来たのは、会社員を辞めるという選択があったり、今まで合っていた人達との時間を削って、新しい人達に出会うという時間を作ったり、やはりやりたい事が明確な時には、「勇気を持った選択」というものもしてきているんですよね。

自らの目指すものをワンランク上を目指してみようと思った時から、それに必要なものを手に入れるために、捨てたり、削ったりするものも出てくるのですよね。それを恐れていては、変化は生まれないんだなとハラオチしました。

ドラッガーさんが仰っていた「劣後順位を決める」と類似した考えなんだろうなと思いました。

私の知り合いで、昔からの友達と、自分が求めている事にズレを感じ、新たな友達を求めている人が居ます。しかし、その人の中での悩みは、「今までいつでも一緒に居たのに、どうしたらいいのだろう。これで縁が切れるわけでもないが、その友達は今までのままを求めている。でも、自分はこれからのために、新しい場に行く時間を作っていきたい。今までの友達とどう付き合っていけばいいのだろうか。」というものでした。

話しているうちにその人が決めたのは、「自分と周囲が幸せになるために、これからこうしていきたいというものが明確である以上、新たな場を求めていこう」という事でした。ふっきれたような晴れやかな声で、今までの友達には、成長した自分も見てもらえるように精一杯頑張ると仰っていました。

私も、その知り合いの声を聴いていたら、まだ私の中で整理できていない物も有ることを思い出しました。
けれども、これからやりたいことは明確です。そのことのために、自分の基準をあげていく必要があります。であれば、恐れず整理していく時期が来たんだなと思えました。

色々書きましたが、きっと私の中で、ここで宣言することで次なるステージを目指していけると思い、書きました。

あなたも、今までを大切にし過ぎて、先を諦めている事ってありませんか。
もしあるとしたら、ちょっと自分自身で基準をあげてみませんか。きっと、新しい世界が広がっていくと思います。

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