不満はエネルギーに変換できる

決め付けてしまう事で、ものの見方などが非常に偏って見えなくなることってありませんか。「灯台下暗し」も近すぎて見えなくなるものですしね。そんな事で損をしているリーダーさん、先生、親に朗報です。きっと・・・

以前から、私が考えていて実行していることがあります。それは「不満や愚痴は、やる気の宝庫」というものです。

不満や愚痴って悪いもの扱いされますが、それって視点の違いであって、理想やよいイメージがあるからこそ生まれるものではないでしょうか。だとしたら、その視点をちょっと違う角度から見るきっかけを与えられたら、「課題」や「改善したいこと」に変化するのではないでしょうか。

何も問題意識も不満もなくその環境に居る人よりも、もっとよい思考力を持っているという事ではないでしょうか。そのエネルギーを使わないのは勿体ない。
視点を変えるのが先決とずっと思ってきました。今でも一つの考え方として大切にしています。その視点の変換のきっかけをどう与えてあげるかだなと思ってきました。

けれど、もう一つ見つかったのです。
全く社員が本音で話してないのじゃないかな?課題の本質はそこより根深いんじゃないかな。でも誰もその部分には触れない。そんな企業様があります。その企業様に関わらせていただいて、感じてはいたけれど、自分達から変われるエネルギーを信じて待っていました。けれども、結果として根っこを変えてないから、また同じことがめぐってくる。そんな状態の中、経営者に提案をさせていただきました。
若いエネルギーを発散させてあげられないかと。具体的には申し上げられませんが、具体的な内容もご提案させていただきました。

そこで、経営者も賛同してくださって、早速第一歩が経営者主導で始まりました。

きっと経営者もその反応をみて嬉しいと思います。何が起こったのかと申しますと・・・。

不満を発散させたい社員は本当は居たのです。自分達で変えられるものなら変えていこうじゃないか!という社員が見えなくなっていただけで、ちゃんと居たのです。
つまり、わざわざ不満や愚痴を転換させようとしなくても、言葉にできない不満を抱えている人達も隠れていて、その隠れた人達が、「一緒にやるよ」「一緒に変えていこう」と手を上げてくれたのです。
つまり経営者の呼びかけが「呼び水」になったのです。

そんな経営者の呼びかけがあるだけで、不思議なもので企業全体の雰囲気も変わっている気がするのです。このエネルギーがこれからどういう成果を生み出していくのか見守る事のできる私も幸せ者です。

今までは何も言わず、不満を自分で消化していた人達が、そのエネルギーを無駄遣いするのではなく、企業の中で活用しようと考え始める「呼び水」を経営者が投じたのです。そのことで、経営者自体も見えてなかったエネルギーを持っていた人達を発掘することにも繋がっているようで、経営者も興奮しているように感じました。

今までと違うことをすることで、波は立ちます。けれども、水面下で莫大なエネルギーを持っているものがあったら、それを取り出すには波を立ててみなければならないと、今までだったらこれだけを思っていました。
けれども、今回の事例は、水面下のエネルギーを直接刺激しただけで、自らエネルギーを持っていたんだという事に気付いて波を立てようと思っているエネルギーの変化を感じました。

きっとこれから、まだエネルギーの使い方が分からないことで、いろんな事が起こるでしょう。けれども、無駄にエネルギーを排出するよりもいいんじゃないでしょうか。

心の中の不満というものはよいエネルギーに変換させていける。
その方法のレパートリーが増えたように感じました。まだまだあるのかもしれないけれど、これからも見つけていきます。そして、今見つけたこの方法の行く末を、またいつか報告したいと思います。(守秘義務があるので、許される範囲で・・・)

このことと似たような話をちょうど最近伺いました。
心理学者のお話を聞いた時でした。それは企業ではなくその場に居た人達に向けられたものでしたが、同じように不満を持つことはいいことだとお話されていました。

ですから、思いつきではなく、心理学の裏づけもあるのだと今は確信しています。これからが楽しみです。

あなたも「不満」を持っているとしたら、そのエネルギーを排出するだけじゃなく、有効利用してみませんか。
あなたの周りの人が「不満」を持っていたら、エネルギーに変える方法を一緒にみつけてみませんか。

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