これほど気にしているんだなあ

土曜日に久しぶりに焼き肉をニンニク入りで食べました。本当に久しぶりでした。
と言うのも、次の日に仕事があると、臭いが残るものは食べないようにしていたということもあります。

人前に立つ仕事を始める前に、講師として気を付ける事を教えてくださった方が何名もいらっしゃいます。その中のお一人に教えていただいてから、人前だけでなく、1対1の対面がある場合なども含めて、次の日まで臭いが残る可能性のあるものは、前日には食べないように気を付けていました。

そのため、大好きなキムチも、餃子も、焼き肉も、食べるとしてもニンニクは入っていないものを食べるようになっていました。
もちろん、連休はたくさんあるので、食べられる機会はあったかもしれませんが、たまたまメニューがそういうものを食べるタイミングと重なりづらかったということもあります。

けれど、土曜日に本当に数年ぶりでしょうか、焼き肉をニンニクたっぷりで食べました。美味しかったです。

そんな事を改めて感動していたのですが、自分が「囚われたように」臭い物の食べる時期にこれほどまでに気を付けていたんだなあと痛感しました。

それが良いか悪いかは解りませんが、教えていただいたことを愚直に守ってきた事に気づきました。
本当は、臭いが少しした所で、『今日の先生、昨日ニンニク食べたんだな』で終わりで、研修内容には影響しないだろうけれど、「そこまで気を付けるべきものがプロなんだ」という自分の「プロ意識」に繋げていたのかもしれません。
1対1の時は、お酒のにおいと同じように、相手の思考に与えるストレスになってはいけないなと思いますが、講師としては「プロ意識」の自覚のためのおまじないみたいにしていたように感じるのです。

自分のこだわりに気づいた時、それがなぜかを考えてみると、自分の講師としての自信のなさを感じました。
研修の内容に自信やプロ意識を持ってみようと思っても、いつも「もっと良いものが提供できたのではないだろうか。」と反省をします。いくら全力を出し切っても「もう少し良いものにできたのではないか」という問いが、自分の中に残り、反省に結び付いてしまうのです。

それでも次にはもっと良いものを提供しようと思って、ブラッシュアップをするんだけれど、それでもまた同じ問いの繰り返し。
結局いつまでも「うまく伝えきれた」「今回は満足」という事はなく、凹むんです。

その自分を支えてくれているのが、きっと講師を始める前や、始めた頃にたくさんいただいた尊敬する方々の教えなんだと思います。
プロであれば、前日の深酒はしない。プロであれば、臭いにも気を付ける。プロであれば姿勢は見本となる姿勢で。・・・他にもたくさんのプロとして気を付ける事の数々。

もちろんプロとしての在り方や考え方は、学ぶだけでなく、自分自身でも何度も考えてきたことですが、気を付ける事はずっと守っていることが、私自身が「自信がなくなりそうな時でも支えてくれる自覚」なんだと思います。
これから研修シーズンに入ります。
コーチングのコーチを間に入れながらなので、目いっぱいになりますが、その中で、自分を支えてくれている「自覚」を保つための習慣は大切にしながらも、お客様の変化や成長に携わり続けていきたいと思います。だからこそ、自分を見せる事以上に、お客様の変化や成長に敏感で居続ける事は、私の最大の「プロ意識」です。

自分を責めている時間は、シーズンが終わってからたっぷりとるとして、まずはまた臭いにも気を付けながら、お客様に集中して関わる日々をまた今日から送っていきたいと思います。

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