No.2と幹部が大切にすること

株式会社新規開拓の我満副社長の言葉
「絶対の人材は…事が上手く行った時の損失と失敗の時の利益を考える人。特にNo.2と幹部はこの能力があったら優秀と考え手放さない。」
今朝、Facebookの投稿で発見したのですが、この言葉は散々、前の職場の社長に叩きこまれた考え方であり、よく聞かれた事でした。そんなシェアをしたくなりました。

以前の職場で、私は本当にNo.2や幹部として育てられたわけではなかったのですが、結果的に重要な役割を任せてもらえたのは、社長の問いかけにあったのだと思いました。
特に難しい言葉ではなかったのですが「経営層は天邪鬼(あまのじゃく)であれ」という言葉が何度となく聞かされた言葉でした。

おかげで売上が伸びている時には、伸びなくなった時にどうするのか、伸び続けるためにどうするのか。更には「何を失う可能性があるのか、それでも進むメリットがあるのか」など、本当に多くの事を考えて、次の戦術を立てて行きました。戦略に触れる部分は社長への提案をするだけで、考えるのは社長と経理の役割になっていました。

そして、失敗という発想はないので、多少違うのですが、意図しない方向へと進んでしまった時や、売上が伸び悩む時期には、「これはどんなチャンスに変えられるのか」「このおかげで得した事は何か」を散々口にしあいました。実際に戦術に反映させるための数値化までしてみたり、売上が伸びている時よりも良くなった点を報告して、次に活かすための糧としたりしました。

こういう発想が出てくると、結果としてですが、経営の安定と成長へと繋がっていったような気がします。
とは言っても、良いことばかりではなく、かなり社長に「それはお前の考え方だろ。考え方なんてものは見方を変えるだけの話しで、数値的根拠が見えなければ意味がない」と散々お叱りを受けたこともありました。
「単なる天邪鬼」ではなく、「根拠ある天邪鬼」になりなさいと言うことだと教えられていた気がします。

社長がボランティア団体の幹部になられて、職場にほとんどいらっしゃらなくなった時に、「お前に任せる」と言われて3年以上の間というのは、本当にこうした積み重ねのおかげで、朝だけいらっしゃる社長に判断を仰がねばならないなと思う案件だけは、情報をプラス面マイナス面含めて話し、判断を仰ぎました。
「お前はどう思う?」の問いにも、自分なりの根拠をもった回答もできるようになっていました。安心して決断をゆだねて下さっていたのは、こういう事だったんだと、今回の我満副社長の言葉を通じて感じる事ができました。

私はこうした思考やノウハウをいつの間にか教えていただいていたんだなと改めて感謝です。
経営者が一人でこうした事をできるのも一つなのでしょうが、自分以外の人が、こうした発想をできると、経営者も安心できるだけでなく、多方面からの情報を得、判断できる材料も得ることができるのだろうなと考えられます。

そんな人財は、見つけることも一つでしょうが、育てることもできるのではないでしょうか。
そして、育った時に独立って事にならないよう、自分(経営者)との揺るがない信頼関係の構築や、愛社精神を共にすることをお忘れなきよう。

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