組織の中で使う「自由」とは

今は、研修真っただ中。
それ故に何ができるのかを考えるのですが、何をしてはいけないのかも、考える機会もあります。

とある研修の際に凄く悩んだ事がありました。
休憩時間の終わりに遅れる人を見過ごすのかどうかです。時間を守りましょうと伝えた後にも拘わらず見過ごせないと思い、指摘をしました。
それでも遅れる人が居て、理由を聞いてみる事にしました。が、納得できるものではないため、新人ならまだしも、リーダーになっていく人達が見本を示してほしいんですよ、とお話をした上で守っていただきました。

彼らから聞こえたのは、「自由を重んじているので、後輩にも指摘はしていません。だから、私たちも良いのではないかと。」
少しだけ彼らと「自由」について話をしました。

私の考えるのは、仕事の自由は、ルールを守り成立する。規律を守ったうえで成立するのであって、何でも良いのでは組織ではなくなってしまうと考えています。そのことを伝えると、「でもハラスメントとか言われるのも困るし、指摘をしないです。いつか気づくでしょう。」と。
彼らの自由には制限があるようには聞こえないため、それは組織の中での自由ではないし、プライバシーの主張なだけで、自由とは言わないのではないかと。また、上司がだから私たちも好き勝手に、と言うのでは組織として成り立たないのではないかと。

彼らと話しているうちに、約束した時間になったので、途中だけれども切り上げました。ほかにも受講者は居ますし、時間を守るといった私が守らないわけにいかないので、また次の休憩時間に良かったら話させて、とお願いをしました。
が、彼らは休憩時間は休みたいので、と言う事で話をする機会はその後得られませんでした。

毎日関わる人ではなく、限られた時間の中で、その人たちの考えをあまり聞けないままだったのが残念です。が、彼らが懸念している事を取り除く術を考えていくことが一緒に出来たらよかったのに、と後悔が残りました。

研修自体は順調に進んだのですが、どうも先週のその出来事が頭に残ってしまいました。
本当に、「自由」とは何なんでしょうか。

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