ラベリング「〇〇なんだね」

あなたは「〇〇なんだね」と言われてどう感じる方ですか。
内容や、状況、相手の言い方、相手との関係性など、さまざま変わる要因はあると思いますが、「あなたは〇〇なんだね」と一言で特徴などを伝える事をラベリングと言い、ラベリングをされることで安心する人も、不快に感じる人も居らっしゃるという事です。

私は、本当に直近なのですが、眩暈や吐き気で起き上がる事さえままならない事がありました。
脳だったらどうしようと怖くなって、少し動けるようになった時に病院に行きました。色々と検査をしていただいた上で、眩暈の正体は「これですね」とラベリングをしてくださったのです。大事には至らないから安心した事もあるとは思いますが、ラベリングをされ、正体がわかったというだけで安心しました。今は薬で抑制していますが、「1週間くらいは眩暈は続くよ」と言われた事で、その後の仕事の調整もすることができました。

当日は本当にご迷惑をおかけした方々もおり、対応をしてくださった事に感謝しかないのですが、どうもラベリングに抵抗があった私には、ラベリングでこんなにも不安が軽減するんだと感じました。

そんな時に、お客様からのご相談で、「こういうのって避けられないですかね」とご相談を受けました。「ああ、それは避けたくてもどうしても起こりますね。避けるより影響を少なくすることや、その後の対策を考えるのはどうでしょうか」とお話したところ、「ああ、起っちゃうものなんですね」とすんなり仰って、既に起こってしまった「避けられない事をどう避けるか」ではなく、「どう影響を小さくするのか」という先に向けて話をすることができました。

抵抗感があったのは、「決めつけられる」と思っていた私の中の問題であったのだなと思いましたし、ラベリングすることで、前に向けて動く力にもなるんだなと言う事を体験することができました。
ただ注意点があるとしたら、病院の場合もそうですし、ご相談の場合もそうですが、相手の状況や状態をしっかり観察した上で、信頼関係がある相手に言われるから受け止める側への抵抗感がなくなったのだと思います。その前提が満たされてないのに決めつけるのは、単に「偏見」にとどまってしまうように思います。同じものかもしれませんが、敢えて「ラベリング」というスキルとして活用する場合には、観察と信頼関係は必要だと私は考えます。

時と場合によるとは思いますが、不安で足踏みしてしまって前に進めない時には、ラベリングが有効な事もあることを感じた先日でした。

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