お互いさまの精神

先日、「この時期に当たり前のようにキャンセルをしてくるのに、頼む時だけ何で空いてないの。とか、安くしてよ。と言ってくるんだよ。感謝しなきゃとは思いながらも、気持ち的にこっちの身にもなってみろと言いたくなる。」と仰っていた方にたまたま数人お話しを伺う事になってしまいました。

本当に吐き出したかったんだろうな、と思い、そうなんですねと聞いただけなんですが、私にも起こり得る事なのかもなあと思うと、自分に置き換えてみました。
が、どうも「キャンセルしても、他の時に入れてくれようとしているのは有難いな。」とか「安くなっても、今の時期に頼もうとしてくれるんだ。ラッキー」と感じてしまう自分が居ました。

何でだろう?この違いは、と思うと、価値観とひとくくりにできると思います。
が、私の価値観は小さいときからなのかなあと思うと、そうではなく、吐き出したい人達のように思っていたんだろうと感じます。
ふと思い当たったのは、お仕事を子育て中に休んだ時の事でした。

「子どもが熱を出したんで帰ります。」と言われて、は?って思った頃もありました。が、いざ自分がそうなってみると、仕事には代わりや、明日でも何とかできることがあったとしても、子供には自分しか居なくて、急に優先順位が上がります。大変な時期と解っていても、申し訳なくても、「子供が熱を出したんで帰りたいです。」と言わざるを得ない。
ああ、言う方も辛かったのかもなあ、と解って、安心して帰れるように「任せといて~」「お大事に」と言えるようになりました。
巡り巡るんですよね。子育てに限らず、ミスをしたら、周りに助けてもらう。ミスをした人が居たら、助ける。お互いさま。まわり番。

こうした体験をして、子育てに限らないと思ってから、「お互いさま」「まわり番」って言葉っていいなあと思うようになりました。
私の価値観が良いとも悪いとも、これもまた価値観なので受け取り方次第ですが、私自身はこの価値観を持つことで、少しでも気持ちにゆとりを持って周りと接したいと思っているのでしょう。後付けですけれど・・・。

確かに吐き出したくて、もやもやするのも凄く解る。けれども、きっと相手も大変なんですよね。それでも関わろうとしてくださるのは、その人達が、相手に対して色んなことを提供していたからこそいただけるものなのでしょうね。
そう思うと、吐き出す言葉はきつかったけれど、この人達って本当に素晴らしいものを提供している人達なんだなあと改めて尊敬しちゃいました。

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