何について話しているのか会議の行方

昨日(2010年11月30日)は、とある企業様の女性リーダー研修でした。二日間のうちの二日目。1日目に宿題を出し、しっかりとされてきた人達なので、自然に課題も見えてきている様子でもありました。中にはポジティブな方もいらっしゃるのですが、課題に向かい悩んでいる人達も多く見られました。そこで、アクションラーニングという
「考える会議」の手法を利用して会議を行いました。

まず結果としては、50分という会議の中で行動計画まで出来上がっていたという結果をもたらしました。何が起こったのでしょうか。
まず、この会議には内容に関わらずプロセスだけを管理するコーチがいます。そのコーチはメンタル面とタスク面のプロセスのみを管理しています。その事によって、時間通りに進むことが第1にあげられます。しかもその中で全員がここまで進むという事を意識しながら、質問をしあっているので、会議自体も誰かを責めたりするのではなく、全員が一緒に考えているという事が起こっていました。
その考える先にも、何について考える時間なのかが明確です。ずれているときは軌道修正をコーチがするので、議論の論点がずれにくいのです。

こうして、ぐったりするほど脳を使う会議を昨日は研修の中で3回。2チームに分かれて行ったので、合計6つの課題をクリアできたことになります。
今まで、一人で考えたり、悩んだり、色々してもうまくいかなかったことが、チームで一人の課題について扱う事で短時間で行動計画まで立ってしまったのです。本人達もびっくりしながらも、自分が関われたことへの自信と支援の仕方についての学びを深めているようでした。

特に女性の場合、話し始めたら止まらなかったり、ずっと自分だけが話してしまう人も居るのですが、ここではコーチ役が居ますので、軌道修正をしながら進んでいきます。そのため、「今まで私って人の話を聞いてなかったのかも」「自分の意見ばかり言っていたのかも」と気付く人も多くいらっしゃいました。
女性リーダーだからこその悩みも出され、皆さんで共感し合いながらも、解決策をみつけることができたことは、リーダーとしての参加者のエネルギーにも変化していたように感じました。

終わってみるとぐったりだったようですが、今何を聴いているのか目的を明確にしたうえで質問すると、自然に答えが引き出されることも体験されていて、3回も行ううちにすっかり皆さんの質問の質や聴き方が変化していくことを目の当たりにしました。

会議そのものよりも、そのパーツパーツで使える部分を皆さんが手にされている様子を見て、講師がどう関わるのかを再度考えさせられました。(引き出すときの目的をどこにもつのかを意識していても、ずれることがあるのではないかと自分に問いかけようと思いました)

会議が分散してしまうときは、何について話すのか見えているようで見えてないのかもしれません。その点をしっかりタスク管理していくことも大切だと再認識しました。

あなたは、会議で、あるいは二人で話をする時に何について話しているか分かりますか。
軌道修正は誰がどのようにしますか。

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