ここ数年のテーマであり、部下育成の真髄だと今感じている事があります。
以前、メンターに言われて、ずっとその事を考え、考えているだけで関わり方が変わると感じていることです。
それは
「この人はどう学ぶのか」「それに対して、どう関われるのか」
という問いに象徴されます。
どんな学び方をする人なのか。
学び方は解ってきても、ある事が学べないとしたら、障害になっているものは何か、他に学んでいることがあるのではないか。
学びを促進することはできても、学ぶのはあくまでも本人。
だとしたら、私には何ができるのか。どう関われるのか。
育成なのか、開発なのかは解りませんが、私の関わり方が影響を与えるとしたら?と思うと、一言一言も大切に扱いたくなります。
そして、じっくり話を聞いてみたくなります。
とは言え、自分にノウハウがある場合には、知らない内に押し付けて、相手の学び方に沿わなくなる時も多々あり、そのたびに「ああ、また自分の考えを押し付けようとしてしまった。」と反省しきりです。
ある企業様とご一緒に育成に携わらせていただいた時に、「smilecoachさん、最近優しくなっちゃいましたね。伝える時は伝えていらっしゃいますが、何となく優しくなったように思います。」と言われました。
実は、優しくなったわけではないのです。ただ、相手がどう学ぶ方なのかを観察した上で、相手の学び方に合わせた結果がそうだっただけで、教える所は教えた上で、学びが促進されるように関わろうと意識をした結果、変わってしまっただけなのです。
なので、違う場面では、また違った関わりになっているように思います。
自分の教え方、関わり方は、相手によって変わるのが良いと考えています。
だって、育成というより、人財開発は、私のクローンを作る作業ではありません。
ましてや、一人ひとり学び方だって違う。
まだ、私も人材開発をする人財としては、発展途上だとは思います。
しかし、「相手がどう学ぶのか」という問いは常に頭の中においています。そのことによって、自分の関わり方も柔軟にしていきたいと思っています。
クローンのようになってほしい部分も組織にはあると思いますが、個性を尊重しながら、個性を活かし合うには、「どう学ぶ人なのか」を考え、学びを促進していく関わり方が必要なのではないでしょうか。
結果として、個性の総和、相乗という形に変化していけば良いのではないかと今は考えています。
私自身もそうした中で、沢山関わり方を学ぶ必要もあると思っています。
まだまだこれから。
きっと一生学び続けていくのでしょうね。
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