怒ってないです

「怒られました」「怒ってないです」
受け取った側の感覚だとは言え、ボキャブラリーの問題もありそうな気がするのは私だけでしょうか。

「怒る」とは、不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。よくない言動を強くとがめる。などと辞書にはあります。どちらかと言うと感情が表に出るという意味合いが強い気がします。

が、注意された時、指摘を受けたとき、なども「怒られた」と表現しているような気がします。
それを、「怒られました」という言葉に反応して、「怒っていないです」と言うのは、そもそもの意味で捉えているから、「そんなつもりでは。。」となっているように私には感じるのです。

もちろん、本当に感情をぶつけられているという場面もあるかもしれません。
が、それすらも確認しないと言葉の受け取り方は様々だなあと思うようになりました。

ある企業様で部下側の話を聞いていると、「怒られた」と言われたので、「どんな状況でどういわれたのか。」「その時の感情はどう感じたのか」を確認してみたら、ざくっと言うと「至らない点を指摘をされ、直そうと思ったが、ショックはあった。」との事でした。
「本当はどう伝えて欲しかったのか」と聞くと、駄目でもやってみた事はちゃんと褒めて欲しい。その上で指摘を受けたなら、ショックは小さかったかも。」と。

そっかそっかあ。と聞いていたら、彼女が「私、言い方に納得できなかったって事ですね。」と。それを伝えてみたらどうだろうと話すと、言えない、と下を向いていましたが、同じような事がその後に起こって、その際に、「言われている事は解るのですが、言い方だけ考えてほしい」と口にしたようです。
これは、上司側の方と話した時に、部下からこんな指摘を受けました。ちょっと気を付けようと思いました。と伺ったのでした。

ついつい簡単な言葉に逃げている時はあります。
「大丈夫です」(本当に大丈夫。少し心配だけれど大丈夫。強がりの大丈夫。)
「いいですね」(「どうでも」が付いているような気がする事がある。本当に良いと思っている。)
ボキャブラリーも使い分けをわざわざしないで、安易に使うと、捉え方に差異が出てきてしまう事はあると思います。

日々、言葉に全て気を遣うわけではないですが、安易な言葉だからこそ、勝手に自分と同じように捉えていると思いこんで、深堀できていないで反応するよりは、まず「本意」を確認してみたいものです。

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