アクションラーニングやコーチングを通しても感じる事でもあるけれど、実際に企業の参謀として動いていた時に意識していたことが、リーダーシップ論の中でも証明されいた事が解りました。
ハーバード大学院ケネディースクールロナルド・ハイフェッツ教授によるNHKのリーダーシップ白熱教室を拝見していて、現実と理論が結びついた事でした。
それは何か。
- 問題を問題と認識すること
- 問題を共有すること
- 問題に対し、どうすればいいのかを模索すること(スキルを身につけるのか、それとも変化させるのか)
- 動くと決断する!
- やってみる!
- Try&Error の繰り返し
- 小さな変化を実感する
というステップです。
特に、問題を問題と思う事が、外部から企業に入った私には見えても、他の人には見えてないこともあり、問題提起したところで「今までこうしてやってきたし、何が悪いの?」と問題扱いをしてもらえないことが大きかったです。
問題の共有以前の問題です。
だったら、問題を問題として扱うには?
色々諦めず、模索してみると、「問題」という言葉自体に違和感を覚える人が多い事に気付きました。
そこで、「もっと良くするには?」という観点で、話をすると、結構出てくるし、既に改善案まで持っている部下もおりました。
あっさりと問題が明確になってくると、次はその事をみんなが思っていたんだ!私だけじゃなかったんだという事が共有できた時には、問題解決に至ってないのに、笑みがこぼれました。
問題さえ浮き彫りになれば、その後は解決策はいくつも出てきて有難い事でした。
アクションラーニングでは、「更に」でなくても、問題自体を更に考えてみようというだけでも、問題が明確になって共有されていきます。きっと、そのチームにあった言葉かけが必要なんだろうと思いますが、問題を問題と扱えるのか。という事が、非常に大きなカギを握っていることは間違いないと思いました。
そして、次なる難関は、「誰がやるのか」「責任は誰が持つのか」だったりします。行動にはリスクを伴うこともあり、その一歩には勇気も必要な事も多く、いざ動くとなると、それまで盛り上がっていたのに、急に静かになることが多かったです。
そこで、一人だけが動くのではなく、周りがどうサポートするかまでを確認しあうと、動き方は違えど、一丸となって変化を起こし始めるという事が起こっているように感じられました。
そして、私自身は何をしたのか。私自身も「サポートできることはある?」としか聞いていない。リーダーなら率先しろと言われるかもしれませんが、私だからできることと言う事は外部との交渉だったり、上司への提案だったりするわけですから、その点については「チームメンバーが考えて、こんな事をします。ご協力お願いします」と、報告はできるけれど、基本的に私が率先しないと動けないとメンバーが感じ、提案しない限りはメンバーに任せて、フォローに回っていました。
そうすることで、チームが自ら動いていく力を見守りました。変化を感じた時には伝え、エネルギーが衰えないようにすることも私も役割だと感じていたのでしょう。
こうした事の繰り返しが、積み重ねてみると、大きな変化、成果へと変わり、その変化を実感することがメンバーの自信へと繋がっていったように思います。
動き始めには、目標をと言われますが、その目標がどうして設定されたのか。
多くは、今或いは未来に向けての問題と感じたことを認識したところから始まるのではないでしょうか。
その問題を問題と思えるのか。どう問題だと認識するのか。そこからなのかもしれないなと、教授の仰っていた事をテレビで伺いながら、改めて実感したのでした。
あなたのチームは、問題を問題と感じていますか。
問題を共有できていますか。
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