自分の思い通りにいくわけがない

とあるリーダーAさんとの関わりの中で、判らなくなったのは「Aさんの思い通りにしたい」だけであって、「相手の状況に興味を持っていない」のではないかと思えた時でした。これは、企業内だけでなく、家庭でも、NPOでも、人が集まれば起こりうる事だとも思えるので、敢えてシェアします。

Aさんは、常に全体最適を考えて動くことのできる優秀なリーダーです。それだけに発言力も大きく、Aさんの一喜一憂に周りが自然に影響されています。Aさん自身もそのことには気づいていらっしゃると考えられます。

が、例えば「今取り組んでいる事があるので、後ほどやっておきますね」というメンバーBさんに対し、「何で今じゃないだ!しかも、こっちも出来てないじゃないか」と怒りを振り回す。

すると、Bさんは「またか」と怒られている事に慣れてしまい、後からやるという姿勢を崩そうとしません。ぶつけられた怒りは、どこに伝わったのかというと、その空間に一緒にいたCさんでした。

Cさんは黙々と作業をしていたのに、Aさんの怒りが怖くて逃げ出し、それまでやっていた作業も中断してしまうことになりました。結局、「なんで途中で止めるんだ」ととばっちりを受けたような形で怒られてしまい、Aさんと同じ空間に居るのが嫌で、別の作業を探して立ち去ってしまいました。

その後のAさんはと言うと、自分がやりたかった事を一人になった空間でしていました。しかも今すぐやらなくても良い事なのに・・・・。

Aさんが、もっと「なぜ今やって欲しいのか」を伝えていたら・・・。
Bさんが、すぐにやってあげるか、なぜすぐにやるかを確認してみたら・・・・。
Cさんが、その場にもしも居られるようになったら・・・。そのために何かできることが見つかれば・・・・。
全員で、自分たちは何故ここに一緒にいるのかを話し合えたなら・・・。

それぞれの立場に向けて、考えることも必要なんだろうけれど、それぞれがチームで動いていたら、思い通りに行かないことが多い事を知っていたらこんな事にはならなかったのではないでしょうか。
チームだからこそ、お互いを理解しあうことの他に、自分の思い通りに行かない事もあることを認識しておきたいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました