コーチングを学び始めてから、仲良くして下さっていたお惣菜屋を3店舗経営されていた経営者のT氏から、一通の葉書が届きました。その葉書を見ながら感慨深い思いになりました。
数年前に連絡があった時には、会社を社員に任せていたものが上手く回らず、結局自分で先陣きって立て直すしかないと、日頃の連絡もつかなくなるほど、本業に没頭されていました。それでも、私に「里江はタンポポみたいやなあ」と、人に幸せを運ぶタンポポの詩も作って送ってくださったT氏は、どんなに連絡がとれなくても、大切なお友達(かなり年齢も上の方なので、先輩と言いたいところですが、それを許してくださらないので、友達とお呼びします)だったのです。
そのT氏から届いた一通の葉書は、すごく温かくもあり、人生の歩み方を見せてもらっている気分でした。
「私達夫婦は、30年間営んできた会社を終了し、○○に移り住みました。」
今は自然と戯れながら、農業指導を受けながら、お百姓さんになろうとされているそうです。「一日で一年分の対応を浴びました」と充実されている様子も伝わってきます。
しかし、あれだけ頑張っていらっしゃったのに・・・とビックリすると同時に、T氏らしいなとも思いました。
しかも、昨日のブログは、まさかこんな葉書が届くとは知らずに書いたものでした。
「去り際」
そんな言葉がふと頭をよぎりました。
「いつか田舎でのんびり暮らしたいもんや」と仰っていた事を実現されたのですが、もっと先の事かと思っていたら、「やり抜いた達成感」を持って、事業を終了され、田舎へと引越しをされたのだなと。
きっと「いつ辞めるのか」「どうなったら辞めるのか」という辞める事と、その先の「お百姓さんにかける夢」をいつはじめるのかという事は、T氏の中で数年前から考えていたのかもしれませんね。
「ちょっとしたらビックリする発表があるんや」
と仰っていたのが、この事だと思うと、自分の中での去り際は、30年の仕事に敬意を払える形で終了するというこの時期を頭においていたのだろうと。
そして、去り際の決断が出来る人は、単に辞めるというのではなく、「これから先、人生更に良くなる」という先に向けた希望を持っているから、去り際を決められるんだろうなと感じました。
空きには収穫祭を企画されるとの事。
またY氏の元気で、明るい声を聴きにいけるように準備したいと思います。
そして、何よりも、私もT氏を見習って、先への希望を持ち続けていこうと思いました。
T氏は自然と、私は子供達と・・・。
そんな夢を形にしていくために、昨日に続きでもありますが、変化を続けていきます。
あなたは、何かを自ら「止める」としたら、何をやめますか。
そして、それは、次なる何を夢みているからでしょうか。
(まあ、ノープランでも許されるなら、ノープランで手放してみてから考えてもいいのかもしれませんね)
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