ある時、若い総合職の男性が、「年上の部下ばかりでどうしていいか解らないんです」と、私の所にやってきました。コーチングが希望なのか、私に何を望んできているのかを確認したところ、私の体験を聴かせて欲しいとの事でした。
その時に、ふと自分の発した言葉に驚きました。私、冷静に言っている時と違う言葉だったからです。
その言葉というのは、以下の通りでした。
「私のやってきたのは、2つだけです。
一つは、年上の方で、経験豊かな方々も多いので、
教えていただくつもりで聞いて、見本を示してもらう。
やってもらえたらお礼をいう。これが1つ目です。
もう一つは、自分がダントツな部分を一つで良いので
持っておく事です。」
正直、1つ目は意識してやってきて、やれるようになったことなので、どこでも話していました。
が、二つ目は、正直小学生の頃から父に言われていた事で、無意識レベルでやっている領域だったので、聞かれて答えてみて、はっとした部分でした。
けれども、大企業のような所だとそうもいかないのかもしれませんが、中小企業ですと、何かでダントツになる部分があると、一目置かれる感覚があります。裏を返せば、近くに居てくれる人は少なくなる可能性も秘めています。
けれども、言葉の重みは変わる気がしました。
若くても、やたら仕事を頑張ってみる。成果を挙げてみる。残業をしてみる。効率化をしてみる。営業成績をあげてみる。一つでも良いからダントツであることだけでも、年齢の壁を超える事はできる感覚がありました。
どこかダントツになれる部分を持てるように、徹底的に一つ拘ってやってみることで、言葉の重みを感じてもらえる存在になることは、年上の部下と共に成果をあげていく上では、重要な事ではないかと体感できるようになっていました。
今回、キレイ事ではなくやってきた事がふと口から出たので、何か参考になればと思いました。
とは言え、今自分には、ダントツになれるような事が自分で認識できているのだろうか。
それほどまでに頑張れている事があるだろうか。
ふと、今の自分を振り返ると、今、何となく分散してしまいそうな任意団体のリーダーとしての役割を全うできてないことに気付きます。
今一度、原点に戻り、自分の中のダントツにやってみる事を見つけてみようと思いました。
あなたはどうですか。
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