数日前から父が高熱で寝込み、全く起きない状態が続いていました。昨夜、そんな状況だと初めて妹から聞いて、今日は朝から早速父のもとへ。呼びかけても返事すらしないし、反応もない父。正直、後悔しました。
この後悔は、栃木から岐阜へ移動して良かったと思えています。仕事をして、その合間にいける位の位置関係でよかったと思えています。けれども、最近、ずっと安定していたので、ついつい「いつでも会える」という感覚になり始めていた自分に気づいたのです。
今日の父を見て、「このまま会話が交わせなかったら、私は父になんて言おう。もっともっと伝えたかったのに・・・。」と。
午後になり、汗もかき、とうとう目を覚ましました。一番下の妹が看護師なので、父の状態を確認しながら、もう熱は大丈夫かも・・と言ったときに、父と会話をしました。
私「お父さん、ファザコンって知ってる?」
父「(出ない声で)知らん」
私「お父さん大好きっ子のことだよ。最近、私のことをファザコンって言う人が居るんだよ。確かに良くお父さんの話しをするからね。」
父「うん」
私「嬉しい?」
父「おっ」
私「そっか。だから、お父さんには元気で居てもらわないと私は淋しいよ。」
父「・・・。」
私「元気ってねえ、生きててねって事だからね。無理しなくていいよ」
父「うん」「うん」
間を空けて父が返事をしてくれた。
一緒に住んでくれている妹と、看護師の妹、そして母が居るから大丈夫。と安心し始めていたけれど、伝えたいことは自分で伝えようと思った。本当は、聴きたいことがあったんだけれど、それはもう少し熱が下がったら聞こう。でも、これが最後にならぬよう、早めに聞きに行こう。なんだか、返事もしない父を見たからこそ、一段と「生きていることが当たり前」だと勘違いし始めていた自分が恥ずかしくなりました。
どんな事も当たり前なことなんてないんですよね。
これもまた当たり前のことに感じるけれど、本当はそうじゃないのかも。
自ら語れない父から、今日もまた教えられたような気がしました。いつもありがとう。
言えるうちにいっぱい言おう。ありがとうって。
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