決めていいよと言いつつ・・・

最近、ある上司(以降Aさんと呼びます)の話を聞いている場面は何度もありましたが、実際にAさんの職場を見せていただくことになり、伺いました。
すると、早速部下がAさんに相談にいらっしゃいました。

すごく信頼されていらっしゃるんだなあと感じていると、ある事が起こりました。
部下が「〇〇にしたいと思いますので、良いですか」と話してきた事が、私にとっては「あれ?そんな事まで確認とるんだなあ。」という事でした。「細かな部分まで確認をしてくださるんですね」と話していると、別の部下が声をかけてきました。
「〇〇でいいですか。」と。「それは良い判断とは思えない」とAさんが答えると、そうですかあ。もう一度考えてきます。

すべてOKではなく、判断軸があるんだなあと思い、改めて伺っていると、「いやあ、まだまだですよ。7割がた考え直せと言っていますね。」と・・・。
いつものお話では、「うちは部下に自分で決めて動けと言っているんです。やっと定着してきました。」と仰っていたんだけどなあと。
「自由に発想するというより、Aさんの考えを分かって動いてほしい」と言う事なのかなあと思い、言葉を選びながら確認すると・・・。

「うわあ。そう聞こえたんだあ。本当は自由に発想してほしいとは思いつつ、何でもいいわけじゃないから、せめて『この枠で考えて』とか『理念に沿っているか』とか考える枠や根っこを教えないと、ただダメ出ししているだけに聞こえちゃうかもなあ。来てもらってよかったよ。そっかあ。私かあ。」と、苦笑しながらも、なぜだか嬉しそうでした。

そのAさんの柔軟な発想と、部下がまだまだ提案し始めたトレーニング段階なんだなあと感じました。
これからAさんの大切にしたいことをふまえた自由な発想ができて、最終的に決めた事に「いいね」とAさんが笑顔で仰る事のできる日がくることを楽しみにしたいと感じました。部下も活き活きされてくるのでしょうね。
私も途中の段階を拝見できて、すごく勉強ができた時間でした。ありがとうございました。

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