プロフェッショナルな人

先日、タクシーに乗ってビックリしました。その運転手さんの職人技に。

私がお伺いしたい企業様は、半年ほど前にオープンしたところです。
しかも、基本的にお客様をお招きする場所ではないため、今までお伺いする時にもタクシーに乗りましたが、企業様に教えていただいたように場所を伝えて、送っていただくのが当たり前になっていました。

けれども、今回の運転手さんは、企業名を伝えたら「はい。かしこまりました。」と仰るのです。
思わず「えっ?!ご存知なんですか」と聞いてしまいました。

すると、こう仰ったのです。
「僕はこの道55年の職人です。
 無事故無違反で、この業界で55年一筋にやってきました。
 褒章ももらっているんだよ。
 だから、ナビも要らないほど、知り尽くしていますし、誇りも持っています。

 新しい所は、建てている段階から、何が建つのか、なんという所なのかも
 全て聞ける所は確認します。

 今から行く場所も、建物を建てている時から知っているよ。
 だから、安心してください。」と。

お話する時も、お客様が安心できるように、運転手さんの顔が全てみえる小さな鏡も付いている。
お客様の様子を見て、話してもいいのか、黙っていた方がいいのかも判断するそうです。

ほんとに、誇りを持って、こだわりを持って働いていらっしゃるんだなと感じました。

到着してみると、運転は静かなのに、いつもより安い。
ルートが違っていたのか、静かだけど飛ばしていらしたのか、話しを聞くのが楽しくて全く覚えていないです。
けれども、ご本人が仰るように「職人」を感じた瞬間でした。

プロフェッショナルというのは、その筋の専門家という事なのだろうけれど、そのゆとりがあるが故に、先手を打って情報収集したり、色んなルートを試してみたりと、こだわりがありながらも、柔軟性を持った方の事なんだなあと、私は教えて頂いたように思いました。

その方のおかげで少しだけ、自分が「プロ」を勘違いしていた事に気づいた良い時間でした。
私も、今回お会いできた運転手さんのような、こだわりはあっても、柔軟なプロになっているのだろうか?
しっかりと振り返ってみたいと思います。

あなたは、真のプロフェッショナルですか。
それは、何のプロフェッショナルですか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました